最近ZR-V界隈(と私が呼んでいる小さな世界)では、誰が名付けたのかZR-Vの『裏モード』と言われる状態でのフル加速が話題になっています。
この裏モードを使用することで、加速性能を飛躍的に高めることが出来るとのこと。
具体的にどういうことかというと、ホンダのハイブリッドシステムのe‐HEVは単なるモーター駆動では味気ないからと、疑似的演出としてエンジンをぶん回したかのようなギアチェンジを再現しているのです。
当然ギアチェンジを再現すれば、その加速が滞り再度加速が始まる・・・という挙動を繰り返す事になるのでタイムラグが発生し、0-100㎞/hのような加速スピードは落ちます。
つまり、上記の演出によってZR-Vは本来持っている加速性能を出し切っていないということです。
となると、この疑似変速を無効にすれば良いわけで、その無効状態が『裏モード』と呼ばれているのです。
この方法は特段何か改造するとかの類ではなく標準状態で可能で、具体的には
『VSAをオフにする』
だけです。
ただし、注意点があります。
VSAはタイヤの横滑りなどを防ぐトラクションコントロールのことで、それをオフにするということは備わっている安全性能を使用しないということになるので、当然メーカーからは非推奨の行為です。
詳しくは下の動画をご覧下さい。
ちなみに同じe-HEVを搭載しているシビックでも同じように『裏モード』は使用可能。
これらは実際にはZR-Vが登場した時から海外を初めとしてチラホラ言われていたのですが、最近になって日本でも動画サイトでこの『VSA OFF』を使って0-100㎞/hフル加速の様子を公開する方が増えてきました。
それに伴って『裏モード』という言葉が定着し、巷でも話題になっているというわけです。
ファミコンソフトの『裏技』という隠れ機能でチートを使ったり、エヴァンゲリオン弐号機の自己ダメージを無視したビーストモードが『裏コード』と呼ばれていたり、確かにこの『裏モード』という名付けはおじさん達にとってロマン溢れるパワーワードで、良い名付けだと思いますね。
この『裏モード』を知った方々が口々に語るのは
「そもそも、こういうモードは標準で選べるようにすべきでは?」
というホンダへの不満。
つまり現状『裏モード』を使用すると、トラクションコントロールもオフになってしまうリスクがあるわけですが、本来、そんなリスクを負わずに疑似変速の演出だけをオフにする選択が出来てしかるべきではという事です。
演出によるエンジンをぶん回しているかのような感覚は「楽しさ」を体感させる為だというのはもちろん分かっていますが、持てる性能をフルに活かした加速もまた「楽しさ」ですから、メーカー側が楽しみ方を押し付けるのではなく、各ユーザーに選ばせて欲しいものです。