(2024年8月28日 作成時点の現行型が対象)
| ホンダ・ZR-V | |||
| 1195 | 740 | 1530 | 2030 |
全長4570mm×全幅1840mm×全高1620mm

先月納車された、愛車であるホンダZR-Vの車中泊性能の解説です。
ZR-VはシビックのSUV版と言える物で、前部はスポーツハッチバックのシビック、後部はSUVのCR‐Vのプラットフォームを使用しているとのこと。
ですから、最低地上高190㎜という腰高感から来るコーナリングのロール等を抑えていて、SUVでありながらスポーティな走りが可能であり、実際にその実感があります。
そして、スポーティな見た目、走行性能でありながら、快適な車中泊性能を持っているのは検証済みであり、その相反する二つを備えているのがZR-Vの魅力ですので、それらを解説していきたいと思います。
分かりやすく車中泊で使うベッドの展開を写真を使って説明します。
ベッドスペースの長さは200センチ以上とこのサイズの車種としては充分。
そしてほぼ完全なフルフラットであり、傾斜解消の為のクッションなどを必要としないので頭上空間に無駄がありません。

折り畳みベッドマットレスとベッドスペースの延長用の木板、左端には枕や小物を詰め込んでこんな感じ。ラゲッジスペースそのものは普通サイズと言えるでしょう。
しかし、室内高と荷室高の寸法自体は小さめであり、頭上空間の広さに期待は出来ないと一見思われるでしょう。
ですが、ここが特筆すべき点であり、ZR-Vにはダイブダウン機構があり、後部座席を倒すと座面が床まで下がるのです。


実際に沈む高さとしては約7センチで、拳一つ分程度。
車中泊に興味が無い人には「ふ~ん。」という感覚なのでしょうが、実際、某テレビの車のレビュー番組他、自動車ジャーナリスト達も、後部座席の頭上空間を拳いくつかで表現するのは常套手段です。
それだけ、拳一つ分というのは、圧迫感や実際の使い勝手に左右するサイズなのです。
このサイトでは各車種の比較をし易くする為、共通指標として冒頭のように室内高や荷室高を記載していますが、こうしたダイブダウンがある車種は、数値以上に広い空間が確保出来るので実は優秀・・・という事もあります。

ではZR-Vの後部座席を倒した際の頭上空間はいかほどか。
先端から天井まで約82センチで、実際に座った場合は少し沈んで約84センチでした。
この位あると、男性の平均身長である170センチ程度の方が背筋は伸ばせないまでも、少し猫背になってあぐらをかいた状態で天井に着くか着かないかという程度が確保出来ます。
私が丁度その位なのですが、首が疲れるとかそういったこともなく、普通にすごせる範疇でした。
私の使い方では車内で調理をしたりはしませんが、問題なくそれがこなせる高さだと思います。
ちなみに上の写真は運転席はドライビングポジションで、助手席はほぼ一番後まで下げた状態。
つまり、ZR-Vで二人で車中泊する場合、上図のように、後で調理して前の座席で過ごすということも出来ます。

では寝る為のベッドスペースを作っていくのですが、まずは移動出来る通常状態で途中まで展開していきます。
倒した後部座席の上に木板を敷きます。
サイズは長さ90センチ、幅45センチ、厚みは1.5センチだったと思います。
ビニール袋に入れているのは滑りを良くする為で、摩擦が無い分、この方が圧倒的に使いやすいです。

木板の上にマットレスを敷きます。
6つ折りのマットレスのうち、5つを伸ばした状態で、これで170センチ位のベッドスペースが出来ました。
先述の通り、これはドライビングポジションと、助手席はほぼ一番後まで下げた状態であり、移動できる座席状況でこれだけのスペースが確保出来ます。

この状態で車中泊旅に出発するわけです。
つまり、現地到着後にあとわずかな作業でベッドスペースを完成出来る手軽さが、この6つ折りマットレスをお勧めする理由です。
空気を入れる必要があるインフレーターマットだと、こうした半端な長さまで展開しておく事が出来ないので、現地到着後に空気を入れる作業が発生するのがデメリットですね。

現地到着後、座席を前に移動させると、約40センチ程の空間が生まれます。
ここへ事前に敷いておいた木板を延ばします。

僅かにセンターコンソールの方が高い位置だったのでサイドへ避けています。
延ばした木板の前側を支える物がないのですが、せり出すのは90センチある板の半分程度ですし、上からマットレスを敷く重みで板を支えることになり、自立していました。

最後に6つ折りマットレスを全て展開して完成。
これで203センチ程度のベッドスペースが出来るわけです。
センターコンソール部分がわずかに隆起していますが、二人での車中泊時、当然左右に分かれて寝るのですが、センターコンソール部から左右の枕までの傾斜は全く気にならなかったです。
結局、頭を置けばその部分は沈むので、実質傾斜は無いと見なして良いと思います。
注意点は支えの無いせり出し部分の木板を踏んだ場合、転ぶのではないかという点ですが、前述の通り、上からウレタン製のマットレスを敷いているのでそれなりにマットレスの自重もあるため、その重みで押さえつけていることとなり、せり出しに体重を掛けても、崩れる程ではなかったです。
ただし、理屈を知らないお子さんが踏んだ場合や、木板が半分以上せり出している場合は物理的に簡単に崩れますし、せり出した部分の端で座る行為は当然無理です。
完成形のベッドスペースの端で座るならば、何か下支えする準備が必要です。
ホンダアクセス公式でZR-Vでの車中泊を紹介をしている動画がyoutubeにあるので、どうぞご覧ください。
まとめると、二人での車中泊も余裕で、同じホンダのヴェゼルの大型版と言えるでしょう。
車中泊性能だけで見ればもっと優秀な車種もあるでしょうが、現実的には車中泊性能だけで車を選ぶわけではありません。
個人的な趣向として「旅先ではドライブも楽しみたいので、高い走行性能が欲しい」という条件を満たしつつ、車中泊も不自由なくこなせる車種が欲しかったので、そのわがままを叶えるのがZR-Vであり、購入を決めたわけです。
個人的感想によるZR-Vの車中泊適性(5点満点中)
・・・4点

※ZR-Vに興味がある方は以下の記事もどうぞ。