2025年2月16日作成時点での現行型が対象

| ホンダ・ステップワゴン | |||
| 室内高 | 荷室高 | 室内幅 | ベッド |
| 1405 | 1195 | 1545 | 2000 |
左から、室内高、荷室高、室内幅、ベッドスペースの参考値(単位mm)です。
全長4800mm × 全幅1750mm × 全高1840mm
・・・ホンダのミニバンであるステップワゴン。近年のホンダの普通車はどれも車中泊適性が高い車種が多く、特に後部座席を倒してフルフラットのなる車種が多いのは意図して造られているはずで、実際、ホンダが公式サイトにてキャンプで使用する場合の情報をまとめてくれています。
そんなホンダのミニバンとくれば期待も高まります。
まずはベッドスペースですが約200センチを確保とかなり広いです。
しかし、これは2列目シートと3列目シートを後に倒して、それぞれのおもて面を使用しており、シートの凹凸はかなり目立ちます。
当然、寝心地にはあまり期待出来ませんので、専用のクッションなどで隙間を埋める必要があります。
高さに関しては後部座席の前側は天井まで100センチ程ありますが、上記の通り、そのままでは寝られないので凹凸を埋めることになるでしょう。
3列目後部は天井まで約80センチとなり、ここが一番高い位置となる為、基準点となります。
つまり、高い位置に合わせて水平にベッドを展開することになるため、先ほどの100センチの頭上スペースも80センチに底上げされて狭くなってしまうわけです。
この80センチという数値は男性の平均身長の方の座高である約90センチを下回る為、背筋を丸めないと活動出来ないので、あまり車内調理等には向かないですね。
車中泊で快適な生活に必要な頭上空間・荷室高とは | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜
倒したシートの下に荷物を置けるので、二人での車中泊も広々と過ごせるとは思いますが、高さの面では下の車格であるホンダのフリードに明らかに劣るのが残念。
一方でフリードには「ベッドスペースが短いので長身の方には向かない」という弱点もあるので、この辺りは一長一短です。
基本レイアウトを作る映像もご覧ください。
ステップワゴンユーザーは恐らく家族で車中泊することを想定している事でしょう。
3~4人車中泊も可能(?)なステップワゴン独自のレイアウトも紹介したいと思います。
それは前の座席を後に倒し、2列目も倒す・・・こうすることで約230センチのベッドスペースが作れます。
続いて3列目シートを床下に格納・・・すると、2列目シートの下部に長さ120センチ程のスペースが出来、二段ベッドが完成。
分かりづらいでしょうから、ホンダの公式にて実際に見て頂いた方が良いでしょう。
「ステップ ワゴン」の車中泊の使い勝手を検証!|Hondaキャンプ|Honda公式サイト
120センチ未満のお子さんなら下段スペースに2人寝られることになるので、合計4人での車中泊も可能・・・とホンダが仰っています。
実際はまくらを置いたり、足先が着くストレスを考えて、私は
『ベッドスペース ー 10センチ = 車中泊可能身長』
としていますので、この場合は身長110センチまでが対象です。
身長110センチというと、
下段スペースはほぼ完璧なフルフラットなので、斜めに寝る事も可能でしょうから、その場合は尺が稼げて斜めの寸法は長くなります。
3列目格納時の荷室幅が約1190㎜なので、大雑把に120センチとします。
奥行120センチ、横幅120センチということで、およそ正方形だとすれば、対角線の寸法はルート2を掛けて、約169センチになります。
上記の通り、車中泊するには10センチの余裕が必要と考えているので、身長159センチまでが下段スペースで寝る対象でしょうか。
こうなると、運転席パパ、助手席高校生の息子、下段スペースにママ・・・というパターンも考えられます。
ただし、下段スペースについては高さが約24センチであり、寝返りを自由にうてる余裕はありません。
しかしながら、人間の厚みそのものは大したことの無いようで身長166センチ標準体型の妻の寝ている時の厚み(高さ)は骨盤周りとお腹周りは15センチ程でした。
そう考えると、標準体型の方なら9センチの厚みのベッドが敷ける計算になります。
上記計算はタイヤハウスなどは考慮していないので実際はもう少し狭いかも知れませんし、下段スペースで寝ることを実践する場合には必ず事前に実車で試してみるべきですね。
寝返り不可なスペースを以って「寝られる」と表現して良いのか悩む所ですが、少なくとも緊急時等には役に立つことでしょう。
また、フルフラットの下段を広げる手段もあり、別のレイアウトもステップワゴンでは可能。
それはシンプルに二列目シートを最前までスライドさせ、三列目は床下に格納することです。
これにより、ほぼ完全なフルフラットな空間が確保出来、ベッドスペースは約174センチ、高さはなんと約120センチとなります。
ベッドスペースの長さが残念で、今度はフリードより高さを確保したかと思ったら、ベッドスペースがフリードに負けてしまっています。
斜めに寝ると200センチが確保されますが、その使い方だと一人車中泊しか出来ませんね。
車内で調理や着替えをするなら、このレイアウトがフラットで高さも十二分ですから、最適ではありますが、二人車中泊等で寝る際にはレイアウトを変更する必要がありますね。
ステップワゴンの標準装備のままだとこれが限界のようです。
そうすると最後の手段はベッドキットを購入するか、DIYでベッドを作成することになります。
結局、これが機能上、最高の形であると思いますので最後にご紹介。
レイアウトとしては、2列目を後に倒し、3列目は床下に格納。
記事の前半にて「倒した3列目が一番高い位置であり、高さは約80センチ」と述べました。
ステップワゴンの倒した2列目と3列目シートを横から見ると、リアに向かってなだらかな上り坂になっているのです。
頭上空間を狭めてしまっている最大の要因は3列目シートという事で、つまりは、この足を引っ張っている3列目を排除してしまえば良いわけです。
しかし、そうすると、倒した2列目シートだけでは寝るには寸法が足りないので、2列目シートを延長するようなイメージ。
youtuberの方がベッドキットを購入して実践されていますのでご覧下さい。
こちらは荷室側で高さを計測し95センチ程との事。
身長180センチの方の平均的座高が約95センチなので、多くの方は背筋が伸ばして座ることが出来ます。
もちろん様々なベッドキットがあるのでしょうが、このタイプは、格納した3列目シートの上に、テーブルを置くだけにも見えます。
だからこそ安価で購入できるし、作業も簡単。
寝心地については2列目シートに下半身を預けているので、本当のフルフラットには劣るでしょうが、お尻より下の部分というのは多少下がっても、上がってもあまり寝心地に影響しません。
皆さんも夏場に暑くてベッドから足先をダランとはみ出させたり、クッションに足首を乗せたりした経験があると思いますが、それは不快感にはなりません。
大事なのは頭の高さと背中、腰の部分に張りが出ないことです。
この辺りの部位の違和感は寝心地に直結するので注意しましょう。
逆に上半身がフルフラットになっていれば、寝心地は問題無く、段差解消クッション等を利用して更に改善することも出来ます。
ただし、長身の方はこうした部分的ベッドキットでお尻までカバー出来ない可能性があり、その場合は全面型のベッドキットの方が寝心地は保証されますね。
ステップワゴンの車中泊適性としては、様々な変形で七色のレイアウトが可能なのは面白いのですが、ベストは結局ベッドキットを使用する形と結論付けます。
ベッドキット使用を前提に、それがあまり煩雑な作業となると『車種の評価』として適切ではないと思っています。
それは、車種が優れているのではなく、社外品のベッドキット自体が優れている事になるからです。
しかし、ステップワゴンに関しては3列目の床下格納が非常に容易であることと、そこが綺麗なフラットになること、それによって設置するベッドキットが最低限の物で済む(いわば4本脚テーブルを置けば良いだけだから。)事などを考慮し、ステップワゴン自体の性能が活かされていると判定しました。
個人的感想によるホンダ・ステップワゴンの車中泊適性(5点満点中)
・・・5点
