2025年6月6日
さて以前の記事で
『1~5年落ちまでと5~10年落ちまでを比べると、後者の方がリセールバリュー(価値)の低下が早い』
と述べました。
つまり、10年落ちで売却する位なら、5年落ちで売却して新型車両に乗った方がトータルコストは安いという事です。
10年落ち・年数とリセールバリューの推移【何年乗り換えが得?】 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜
しかし、例外はもちろんあります。
その中でも、スポーツカーのジャンルは10年経っても価値を失いづらい傾向にあります。
理由はスポーツカーは趣味性の高い車であり、あまり先進の安全装備などをユーザーが求めないこと、純粋な走行性能に魅力があることです。
20年以上前の旧車自体の人気が高いジャンルであることも大きな要因でしょう。
加えて車を単なる移動手段の足として捉える一般層よりも意識が高いので、しっかりとメンテナンスされ、状態が良い車が相対的に多いはずです。
また、近年では環境保護の観点から燃費性能の向上がメーカーに義務付けられた事を受けて、新型車の方が同じ排気量でも馬力が抑えられてしまったり、純正のマフラーの騒音が規制されていたりなど、エコの観点と魅力的なスポーツカーでは相容れない部分もあってか、旧型の人気が衰えない場合もあります。
ですから、長年愛する人が多いことで、スポーツカーのジャンルに属する車種は一般よりも10年後のリセールバリューが高い傾向にあると考えられます。
もちろん、これまで述べてきた通り全ては『カテゴリーではなく車種で考えるべき』というのが結論ではあるのですが、上記の傾向について一例を紹介したいと思います。

トヨタの86とハリアーの比較です。
終始86の方がリセールバリューは高い水準を維持しているものの、比べると6年落ち以降の差が開いています。
5年落ちでおよそ70%程の残価率の両者ですが、10年経っても86は50%以上価値を残しています。
つまり、最初の5年で30%減少し、次の5年で20%減少したわけです。
これまでの記事をお読みになって頂いた方はお気づきになるでしょうが、これまで紹介したカテゴリーの車とは違うリセールバリューの推移です。
一方でハリアーは最初の5年で30%減少し、次の5年で30%程減少しているのが見てとれます。
このような乖離によって、これまでの記事でリセールの目安にしている5年落ちでは両者同程度のリセールであった車種でも、その後の残価率が変わるのです。
続いてもう一つ見てみましょう。

こちらはロードスターとレクサスNXのハイブリッド。
4年落ちまでほぼほぼ同じ水準で推移していますが、こちらも後半に掛けて差が生まれています。
ただし、思ったほどリセールの減少が鈍化はしていないので、やはりスポーツカーという括りで決め付けずに、車種による差であると捉えるのが良いでしょう。
最後に文句なしの高リセールを保つスポーツカーを紹介。
ホンダ・シビックタイプRのリセールバリューです。

こちらは生産される台数が少ないからか、常にプレミア状態。
5年落ちまでリセールはほぼ100%を維持しており、異常な数値と言えるでしょう。
ということで、最後のシビックタイプRは例外としても、スポーツカーは車種によるものの5年落ちのリセールに対して、10年落ちでも高いリセールを保っているケースが多いように感じました。
個人的にはこれまでの記事で紹介してきたように、5年未満での乗り換えがコストパフォーマンスに優れ推奨していますが、スポーツカーに関しては上記の通り10年ジックリ乗りたい人も安心出来るカテゴリーと言えるでしょう。
他のスポーツカーのリセール目安は下記リンクからご参照下さい。