2025年6月10日
年初にジムニーシエラが納車されましたが、購入前にこんな疑問が浮かびました。
「ジムニーシエラとジムニーどちらがコストパフォーマンスが良いのだろうか・・・。」
ジムニーシエラは普通車でジムニーは軽自動車。
車両本体もシエラの方が高いですし、税金面で優遇されているジムニーの方が維持費も安く済むと考えるのが普通。
しかし、ジムニーシエラの長所はそのリセールバリューの高さであり、それはジムニーを上回ります。
・・・そこまでは知っていていたので直感的には
「まあ、売却を含めた総額では同程度であろう。なら、オーバーフェンダーがカッコ良くて、1.5Lでパワーもあるシエラだな・・・。」
という結論に至り、シエラを選択しました。
最近リセールバリューの記事を続けてアップしており、良い機会なので、車検代などの違いはともかく、車両代金やリセールバリューを含めて両者のトータルコストを比較してみようと思います。
まずはジムニーシエラとジムニーのリセールバリュー(残価率)の10年落ちまでの推移をグラフで比較してみましょう。
おおよそ1年に1万キロ走行した場合ですが、目安として捉えて下さい。

まずジムニーシエラには強い輸出需要があるので、輸出が活発になる3~4年落ち辺りでは新車よりも高いリセールバリュー100%を超えた数値になっています。
異常と言えるリセールの高さでしょう。
軽自動車のジムニーにも輸出需要はありますが、軽自動車の規格自体が日本のガラパゴス仕様であり、海外ユーザーからしてみればよく分からない縛り。
主にパワー不足などの理由からなのかジムニーシエラ程の引き合いはありません。
よって軽のジムニーは通常の車種同様にジリジリと下がっています。
シエラについては輸出需要が一区切りとなる5年落ち以降は急速に下がる傾向にあります。
面白いのがここから両者はほぼ同じリセールバリューになることです。
ほとんど同じ仕様と言って良いジムニーシエラとジムニーですから、恐らく買い手側も両者を常に比較しながら購入を検討しているわけで、けん制し合うように揃った値動きをしています。
8年落ち辺りから値下がりが加速しているように見えますが、これはフルモデルチェンジの影響でしょう。
まとめると、リセールバリューに関しては3~4年落ちの新車よりも高いタイミングで売却すれば、ジムニーシエラの方がジムニーよりも金銭的に安く済みます。
タダ乗りどころか、それを超えて車両代金はプラスにまでなってしまうわけですから、この価格帯では非常に稀有な車です。
(※あくまで今の相場の話です。為替が円高に進んだり輸出先の人気が薄れればリセールバリューは下がるでしょう。)
逆に長く乗った場合はシエラの優位性がなくなってしまう為、例えば10年落ち等で比べた場合は税金面などの維持費の差で軽ジムニーの方が安く済むでしょうね。
しかしながら、ジムニーシエラの3~4年落ちの方がどう見ても10年落ちで売るよりもコストパフォーマンスに優れている現状で、金銭的には10年乗るメリット自体が無いでしょう。
では車検代などは含めていませんが、概算で実際に掛かる費用を比較してみましょう。
| 車種 | シエラ | ジムニー |
| エンジン | ガソリン | ガソリン |
| 価格 | 218万円 | 200万円 |
| 燃費 | 14.3㎞/L | 14.3㎞/L |
| 燃料代 | 約56万円 | 約56万円 |
| 自動車税 | 約15万円 | 約5万円 |
| 売却価格 | 228万円 | 176万円 |
| 5年トータルコスト | 約61万円 | 約85万円 |
※燃料代は年間1万キロ走行、1リッター160円で計算しています
これまで紹介した例に倣って5年のトータルコストとしていますが、既述の通り、ジムニーシエラのリセールバリューが100%超に跳ね上がるのは3~4年落ちで、このボーナス期間は正確には満5年落ちにならずに輸出入の手続きが間に合う4年半強といったところなのですが、便宜上5年落ちでまとめてしまっています。
まず車体は約20万程ジムニーシエラの方が高いです。
エンジンはそれぞれ違うのですが、カタログ燃費は両者同じで、軽ジムニーはターボ車であることが燃費の悪さに影響しているのでしょう。
ですから燃料代も同じ。
税金面では当然軽に分がありますが、リセールバリューは大きく差が付くため、売却価格でシエラが逆転し、トータルコストではジムニーシエラが約25万円お得という結果に。
しかも、パワー面でもシエラの方が優れているわけですから、これだけ見るとジムニーシエラとジムニーの比較としては、ジムニーシエラの圧勝と言って良いのでは無いでしょうか。
それでも軽ジムニーももちろんコスパに優れた車種と言えます。
それは、これまで紹介してきた他の軽自動車やコンパクトカーのトータルコストと比べてもらえれば一目瞭然だと思います。
軽自動車とコンパクトカーのリセール推移10年比較【どちらが安い】 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜
コンパクトSUVと軽自動車の総額・維持費どちらが安い?【残価率】 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜
ジムニーシリーズは乗り心地などの面では良いとは言えない癖のある車種ですから、相応のデメリットも存在しますが、経済面でのコストパフォーマンスでは最高の逸品と言えます。
もちろん、性能面なども加味して好きな車に乗ることが一番ですが、知識としてトータルコストの比較は知っておいて損は無いでしょう。