高額査定を出す買取業者の見分け方【車の売り方】

前回の続きになります。
【車の売り方】車買取業者に安く買い取られてしまう例【交渉失敗】

高く売るには『自社で販売する業者』に買い取ってもらう


前回例に挙げた『買取価格100万円』という適正価格に届かない提示額であっても、必ずしも全てが『買い叩いている業者』ばかりではなく、単純に自社で販売するつもりが無い車でオートオークションへ出品する相場でしか買い取れないケースもあります。

その場合はその業者なりに『オークション転売で利益が出る適正価格』は提示しているわけです。
しかし、こちらが求める金額はより高い『自社で販売する場合の適正価格』ですから、そこに乖離が生まれるわけです。


当然、高く売るには『自社で販売する業者』に買い取ってもらう事が必須です。
あなたが野菜農家だとして、卸売業者を介してスーパーに置いてもらうのと、直接スーパーに売り込むのでは、どちらがより農家の利益になるかはすぐ分かりますよね。

オークションの中間マージンを考慮した金額になるので、自社で販売するより高く買い取ることはあり得ないのです。



ですから
「この車、自社で売りますか?」
と聞いてみるのも手ではあります。

そこで
「まだ分からないです。」
と濁されたら、それはオークション行きなので高額買取の期待値は下がりますね。

逆にしっかり
「はい、売りますよ。」
「海外販路があってそこに行く予定です。」
と明言するなら高額査定も期待出来ます。(嘘をつく業者もいるでしょうが・・・)

いずれにせよ、買取査定の額を出す時点で、その車をどうするかは決まっているはずです。

『自社販売』の確率は大手中古車店が可能性が高い


また『自社で販売してもらえる業者』を探すならば、確率的には大手中古車店が一番可能性が高いと思います。

なぜなら、小さな個人店で持てる在庫はせいぜい20~30台ですが、大手ならば1店舗100台置け、しかもそれを数十・・・それ以上の100店舗あるとすれば、社として10000台の在庫があることになるからです。(台数に比例して車の流動性も高い)


また『買取専門店』と言われる在庫を持たない業者も、自社で販売せずに全てオートオークション等に行く為、最高評価の査定は厳しいでしょうね。


※輸出需要のある車については複雑なので、ここではあくまで国内販売を想定した場合です。



ちなみに多くの買取業者はオークションに出品させて利益を挙げようとします。
在庫を抱えずに商品を横流しするだけで儲かるわけですから、店頭で売るよりも売れ残りなどのリスクを負わずに済みますし、車両の整備人員も不要。
捌くことだけに注力出来る分、流動性が高いので薄利多売でも安定して運営が出来るわけです。

だからこそ、在庫を持たない『買取専門店』が存在するのです。
一方で在庫を持って店頭で販売するのは、資金力とマンパワーを兼ね備えている大手中古車販売店が多いです。

ただし、大手だから必ずしも自社販売を前提に買取を行っているわけではなく、上記の通り、オートオークションに転売するだけでも利益になるので、自社販売用も転売用も積極的に出張査定を駆使して仕入れています。

中古車市場全体で見ると、流通量の大体80%程がオートオークションを経由していると言われており、買取時に『自社で販売してもらう事』の難易度の高さを感じますね。





正確にどこの業者が自社販売してくれるかを知る術は無いものの、カーセンサーのような中古車のポータルサイトの検索で『車種+〇〇(業者名)』で検索すると、その業者全体で何台の該当車種を保有しているかが分かります。

「そんなの会社規模に比例するだけじゃないの?」
と思われるかも知れませんが、実際には大手同士でも、差が出ることがあります。

以前、ある車を売る際に、その車種をほぼ全く保有していない大手中古車店があったので、自宅に呼びましたが、他社よりも遥かに安い買取価格を提示してきました。

私の思惑としては
『保有していない=球数不足=どこかの店舗で自社販売の可能性が高い』
という図式を描いたのですが、現実はそうではなくて、元々社として欲しくない車種であったということです。

その理由は定かではないですが、整備がしづらいとか、社として何かリスクを感じることがあったのかも知れません。
当然、自社販売される可能性は低く、オートオークションに回されるのでしょう。


その逆に「〇〇の買取強化中!」といった文言を掲げる業者は、その車種に対して贔屓しており、その理由は社として流通量が多いからだとか、整備に詳しいとか、その車種を多く保有していることを公言して戦略にしていたり、何かしらメリットがあるのでしょうね。

分かりやすい例は、スポーツカーはスポーツカー買取店が高値を出しやすいという事です。
(それでも結局オートオークションに回された経験がありますが・・・)

最も高く売れるのは『既に買取先が決まっている』ケース


そして、最も高く売れるのは自社販売の中でも『既に買取先が決まっている』ケースです。
お客さん等から「こういう中古車を探している」と依頼を受けて買取している場合は売れることは確定なわけですから、自社販売の在庫リスクが無いので、とにかく早く買い取ることが責務になるわけです。

「他で見つけちゃったんで、もういいです。」
と言われたら話は終わってしまうので、希望に一致する車があったら薄利であっても意地でもこの場で買い取りたいという思惑が業者にもあるわけで、こういう『指名買い』は通常以上の高値(もちろん業者にも利益が出る範疇で・・・。)の査定が出やすいです。

とはいえ、中々狙ってその業者を引き当てるのは難しいでしょう。
ただし、前述の通り、大手中古車店の方が取引量が多い分、このケースに遭遇する確率は高そうです。

ただ、中小の中古車店にももちろん自社で売りたいと考える業者もいる事でしょう。
そうした業者に出会うには中小が参加するネットオークションサービス(※オートオークションではない)が多くの業者の目に触れるため、確率が上がります。

カービュー持込あんしん査定と楽天Carオークションを使ってみた感想 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜


ですから、巷で見る『高額買取の業者ランキング』には、ほとんど意味がありません。
なぜなら、車種やタイミングによって求めている業者は異なるわけで、それを一律に「ここが高い」と言い切ることは出来ないからです。


ここまで大手中古車店が無難であると述べてきましたが、だからといって大手だから自社で売るとは限らないし、自社で売るとしても適正価格を提示してくるとは限りません。


以前、巷で話題の車買取の一括査定サービス『MOTA』設立のエピソードで
「最初は大手が参入してくれなかった。理由は他の業者と競ることになったら、薄利になってうま味が少なくなるからだと言われた。」
という旨の記事を読んだことがあります。

・・・これは、隙あらば買い叩く気満々だという事ですよね。

比較や相見積もりをする金額にシビアなユーザーは相手にせず、買取相場を知らない情報弱者から安く買い取って利益を挙げる方に注力したい・・・と言っているように私には読み取れます。

(※今現在はMOTAが市民権を獲得して利用者が多くなった為、大手も一部参入しています。)

競り・相見積もりは業者が嫌がる=高額査定を引き出せる


上記のエピソードを踏まえても、競りや相見積もりを業者は嫌がります。
私自身「競りを行うならうちは参加しない」、「相見積もりをするなら査定金額は言えない」と買取業者側から断られたことがあります。

この業者には以前に(高値を付けたから)車を売った経験があったので、正直驚きました。

業者同士に競らせる『一括同時査定』が浸透しつつある世の中に逆行しているようにも見えますが、その理由は上記のエピソードでもあったように
「金額にシビアな客は捨てて、情報弱者に絞って買い叩く」
・・・薄利多売を避けて、その逆にシフトしたのでしょう。

それだけ買取業者が嫌がるということは、競りは客側にとって高額査定を引き出す有効な手法である事を証明していると思われます。

そして、薄利になるにも関わらず競りに対しても積極的な姿勢を見せる買取業者こそ、高額査定の自信があることになります。



ということで高額査定を出す車買取業者の特徴としては・・・


・自社でその車を販売する買取業者
・その車種・カテゴリーの専門店
・大手中古車店
・行き先が決まっている指名買い
・業者同士の競りに積極的な業者



このような傾向にあると結論付けたいと思います。

車を高く売るには適正な買取相場を知ること【業者に騙されない方法】 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜

【ねるくる方式】買取業者と交渉せずに車を高く売る方法

【ねるくる方式】

◆買取業者と交渉せずに車を高く売る方法◆
…車の売却で買取業者との交渉は非常に疲れます。押しが強かったり、言葉巧みに買い叩こうとしてくる為、苦手な方も多いのでは。
私が考案する買取業者と接せずに高値を狙う方法をご紹介します。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする