2025年3月15日 作成時点での現行型が対象

| トヨタ・プロボックス | |||
| 室内高 | 荷室高 | 室内幅 | ベッド |
| ‐‐‐‐ | 935 | 1420 | 1950 |
左から、室内高、荷室高、室内幅、ベッドスペースの参考値(単位mm)です。
全長 4245㎜ ×全幅 1690㎜×全高 1525㎜
『公道最速』の異名を持つスポーティ商用バン、それがプロボックス。
実際のエンジンスペックからすれば特別速い車では無いのですが、プロボックスに乗っているのが急いで現場に向かっている営業マンや職人達が多い為、高速道路の追い越し車線を爆走しているイメージが我々の頭に定着してしまったのかも知れません。
とは言え、車中泊適性のある車の中では実際に速いと思います。
今まで何度も申し上げていますが、レジャーの車中泊というのは旅とセットであることが多いと思います。
その場合に、もちろん個人の趣味嗜好の問題ですが、ひたすら快適に泊まることだけを目的にするならば、キャンピングカーで良いと思いますし、家族での普段使いの便利さも加味してミニバンも良いですし、ウィンタースポーツもしつつならSUV、私のように旅路の運転の疲れづらさや、ワインディングを楽しめる走行性能を求めてスポーティを選ぶも良し・・・。
つまり、どの車種が一番車中泊に向いているか?・・・というのは案外難しい質問で、求める物やバランスを考慮すると答えは一つではありません。
その中でプロボックスは高い車中泊性能と走行性能を兼ね備えた車種であると思っていますので、その根拠をお話していきます。
「そもそも商用バンなんて見た目がカッコ悪い!帰る!(?)」
と思われる方も、まあ、ちょっと待って下さいよ。
youtubeの動画を見ると感想も変わるかも知れません。
こういう趣味車にも使われ、息の長いモデルというのはカスタムが豊富にあるのが特徴で、ちゃんとカッコ良くなれますよ。
まず冒頭で記載したスペックの説明からしますと、室内高は非公開となっていて不思議。
通常トヨタ含む日本車は室内高の数値を公開していますが、商用車とはいえなぜ非公開なんでしょうね。
ということで、荷室高を参考にするしかないのですが、これが935㎜と外観からは想像できない広さ。
同じトヨタのワゴンであるカローラツーリングが755㎜という数値なので、それを約20センチも上回るのです。
ちなみに身長178センチの方の平均的な座高が約93センチ。
プロボックスの車内でベッドスペースを展開して座った場合、上記の身長の方が背筋を伸ばしても天井に着くか着かないかになるわけで、かなり広々とした車内であることが分かります。
これならば、車内で調理なども余裕と言えるでしょう。
そして、ベッドスペースの長さも1950㎜と広く、身長185センチ位までの方ならばつま先を伸ばして快適に寝られる事でしょう。
車中泊に必要なベッドスペースの長さと身長の関係 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜
商用バンという事で、もちろんフルフラットであり、寝心地も抜群に良い形状ですから、斜めに寝ることも問題ないのでその場合もっと高身長の方でも寝ることが出来ます。
更に言えば、運転席はそのままで後部座席を倒した状態でもベッドスペースは181センチを確保しています。
通常C、Dセグメントの車でも倒した後部座席と荷室の合計は160~165センチ程度なので、車中泊時のベッドスペース展開の為には運転席をずらして延長させる必要があるのです。
しかし、プロボックスは通常状態で181センチですから、これだけあれば常時ベッドを展開した状態でも運転出来ますし、寝る時は停車から10秒でベッドインも可。
また通常は板を乗せたり、隙間を埋める踏み台などで脚を設置して延長したベッドスペースを作るのですが、初めから181センチのフルフラットスペースが容易されているので、車中泊に用意するのはマットレスのみで充分というのも素晴らしいポイントですね。
(181センチのベッドに対して、まっすぐ寝れる適正身長は171センチ程度なので、それ以上の身長の方は斜めに寝るか、上記の通り、延長して最大の約195センチを作るなど方法は様々です。)
プロボックスの詳細を知りたい方は下記の動画をご覧下さい。
このように充分すぎる車中泊適性を持ちながら、プロボックスはワゴンなのが素晴らしいポイント。(荷物を積む為の車なので分類はバンですが、ここでは外観の形状からワゴンとして扱います。)
セダンライクな形状ですから、風の抵抗は少なく燃費は良好で、高速道路での直進安定性は高く、ロールにも強いので山道や峠のカーブも楽々こなす。
もちろん、新型プラットフォームや電子制御を装備した同カテゴリーの最新のセダンやワゴンには劣るのでしょうが、それでも車中泊適性の高い車種というのは軽やミニバンが多い為、それらと比較すれば走行性能は高いと言えるでしょう。
ちなみにプロボックスのハイブリッドモデルを例に挙げると、1.5Lエンジンとモーターの組み合わせで、これは先代シエンタのそれと同じ。
「じゃあ、速くないじゃん。」と思ってしまうかも知れませんが、車重が全く違います。
シエンタ(G)は1380キログラム。
プロボックスは1160キログラム。
両者には220キロという大差があります。
シエンタも高い車中泊適性を持った車種ですが、もっと機動力が欲しいという方にはプロボックスはお勧めですね。
また、元々商用バンでフルハイブリッドというのは珍しいですが、余計な装備が無い分安い、軽いと色々とメリットは多いので、趣味車としても優秀です。
一方のガソリンモデルのプロボックスは1.5Lエンジン(109馬力)で車重はわずか1090キロ。
0-100㎞/h(停止からスタートして時速100キロに達する時間)は8秒台と必要充分に速いです。
もちろん今日日、直線でもっと速い車種は山ほどあるのですが、山道等を含めた走行性能面で見て優秀であることは間違いないし、車中泊適性が高い車種というフィルターを加えれば尚更です。
プロボックスの車中泊適性の結論としては、コンパクトなワゴンの見た目に反して中は商用バンの性能を活かした広大な空間を確保しており、ベッドスペースも座席を倒しただけでフルフラットでしかも181センチあるというのは特筆すべき点です。
居住性だけを考えれば、もっと快適な車種もありますが、プロボックスは走行性能も兼ね備えているわけですから、バランスが取れて弱点らしい弱点も無く、燃費や価格など含めた全ての総合評価で見ると最上級の車種と言えるのではないでしょうか。
個人的感想によるトヨタ・プロボックスの車中泊適性(5点満点中)
・・・5点
