2025年8月5日
=室堂日帰り観光の注意点=
①一番最初のバスのみ乗車の時間指定がある
②必ず時刻表を事前にチェックして下さい
③出発は始発を除き~9:00が推奨
④黒部ダムには寄らず先を目指します
⑤ロープウェイの輸送キャパが少ない
⑥平日の扇沢~室堂に掛かる時間は約2時間
⑦室堂観光の所要時間は2~3時間
先日、長野県側の扇沢駅から出発する、立山黒部アルペンルートを使って室堂までを往復するプランを日帰りで行って参りました。
今回、黒部へは初めて行ったのですが、事前に調べてもいまいち分かり辛かった点があったので備忘録として重要ポイントをまとめておきたいと思います。
ここからは前回の続きです。(前回は下記参照)
【扇沢駅と比較】道の駅安曇野松川で車中泊【黒部ダム・室堂の前泊に】 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜
『道の駅・安曇野松川 寄って停まつかわ』を出発して30分程で『扇沢駅』に到着。
道のりは非常に快適で、道幅も広くカーブも緩やかなのでドライブとしても楽しかったです。
扇沢駅の目の前にある有料駐車場(約350台)に停めて、チケット売り場に向かいます。

(駐車場から見た扇沢駅。思ったより大きな建物です。)
基本事項として、立山黒部アルペンルートを使って室堂まで行くには、扇沢駅から4つの乗り物を乗り継ぐ必要があります。
バス~ケーブルカー~ロープウェイ~バス・・・という順番なのですが、ここで最初の注意点。
①一番最初のバスのみ乗車の時間指定がある
時間指定については、現地の扇沢駅でチケット購入時に決定します。
基本的には混雑していなければ、直近で出発する便になると思いますが、私がチケットを買っている際に隣の窓口で
「9:00指定で事前購入しましたが、早く着いたので8:00出発に変更出来ますか?」
と聞いている方がおり、前倒ししてもらっていました。
空きがあれば変更してもらえるようです。

(扇沢駅購入のチケット。扇沢出発のみ時間指定。料金は1人往復12300円でした。)
この点が私の調べ方では良く分からなかったので
「団体客とバッティングしたら途中駅で観光して乗車時間をずらせるのか?」
などが疑問でしたが、2つ目以降の乗り物の時間指定は無いので、観光をしつつ進むことも速攻で室堂まで行く事も個々の自由です。
チケットの購入については、私は扇沢から室堂までの往復で購入しましたが、4つの乗り物の出発駅でそれぞれ別に買うことも出来ます。
天候や時間の猶予によって決めるなら、そういう選択肢もありですね。
②必ず時刻表を事前にチェックして下さい
公式ホームページにて時刻表が載っています。
私が出発時間に選んだのは上記の通り8:00出発の便。
この日は約30分間隔で運行していました。
時期によって始発と最終便の時刻は様々で注意が必要です。
往路はどの時間でも室堂まで向かえるでしょうが、復路については最悪帰れなくなります。
というのも所要時間は片道2~3時間はみるべきと言われているからです。

(黒部立山アルペンルートの始まりとなる黒部ダム行き電気バス。)
③出発は始発を除き~9:00が推奨
この日は7時頃が始発だったはずですが、なぜ私が8時の便を選んだかと言うと、始発は日帰り登山ガチ勢で混雑する為、行列必至だからです。
混雑は避けつつ、しかし出来る限り早い時間に室堂まで行った方が、現地での時間の余裕もありますし、また帰りについては当然、最終便が近づくに連れて混雑していきますから、なるべく早い時間に帰る便に乗れれば、それに越したことはないのです。
また、9時頃を過ぎてくると団体客も現れ始めるので、そこに当たってしまうと大変な混雑になってしまいます。
これはもはやガチャなので運次第ですが、早い時間帯は確率的には団体が少ないと思われます。
団体客がいない前提だと午前9時以降の出発の方が分散して空いているようですが、室堂まで行くのなら出発が遅れれば結局帰りが混雑してしまいますから、早い出発を推奨しています。
もしも黒部ダムだけを観光して帰るのならば、遅く行っても早く帰れる為、上記の通り9時以降の出発の方が空いているでしょうね。

(黒部ダム到着後はダムではなく、黒部平駅を徒歩で目指します。)
④黒部ダムには寄らず先を目指します
無事、最初のバスに乗車すると15分程で『黒部ダム』に到着。
ここからルートが二手に別れていて、黒部ダムの展望台側と、次の乗り物であるケーブルカーのある黒部湖へ向かう道。
ここは、早々にケーブルカーの黒部湖駅に向かって下さい。
と同時にケーブルカーの時刻表も確認。(徒歩で10分程掛かります。)
この日は約20分間隔で運行。

(ダム放水を真上から見た図。音はあまりしませんが、ド迫力。)
黒部湖駅に向かう途中、黒部ダムの上側を通ることになるので、観光しつつも乗り遅れないようにする事と同時に乗車定員は約120名なので、満員で乗れないということが無いよう、周辺を歩く人の数にもご注意下さい。
既述の通り、往路はなるべく早く行く事を心掛け、黒部ダムの観光については復路で見て回るのが良いでしょう。

(二つ目に乗るケーブルカー。座席も多いですが4人ボックス席で超絶狭く、大柄な人がいると4人座れません。)
⑤ロープウェイの輸送キャパが少ない
ケーブルカーに乗って、5分程で次の駅である黒部平に到着。
続いての注意点は、4つの乗り物のうち、3つ目のロープウェイの輸送人数が少ない事。
この日は約20分間隔で運行。
先ほどのケーブルカーは約120名が定員でしたが、ロープウェイは約80名となっており、単純に考えればケーブルカーが満員で120名が降りた場合、そのままロープウェイに乗れるのは7割弱の人員になります。
実際には混雑時には臨時便として時刻表より多く輸送してくれる事もあるようですが、理屈の上では全便が満員の場合、このロープウェイの駅に人が溜まって渋滞が発生することになります。
この辺りが、室堂へ向かう上で所要時間が読みづらい原因になっていると思われます。

(黒部平の展望テラス。立山の山々との距離がグンと近くなりました。)
この黒部平の標高は約1800mで、景色も黒部ダムとは大分変わってくるので、空いていれば乗り継ぎの間にテラスで写真撮影するのが良いでしょう。
混雑している際は、そのままロープウェイの乗車駅に向かいましょう。
そこそこ広い売店がありますが、それも帰りに寄ることを推奨。
富山県の名物であるホタルイカの沖漬けや、干物などがありました。

(3つ目に乗るロープウェイ。右上のエメラルドグリーンの部分が黒部のダム湖。)
ロープウェイに乗れれば、ひとまず安心。
5分程で大観峰駅に到着したら、ここにもテラスがありますので写真撮影をしつつ、最後の乗り物であるバスに乗ります。
室堂の標高は2450m。
これは富士山五合目の標高よりも高く、便が悪いとはいえバスでこの標高まで来られるのは非常に魅力です。

(最後に乗る電気バス。いよいよゴールの室堂目前です。)
⑥平日の扇沢~室堂に掛かる時間は約2時間
バスに乗って10分程でついに最終目的地の『室堂』に到着。
到着時刻は9:50でした。
8:00に扇沢駅を出発して約2時間。
ほぼ最短で来たはずなので、これが平日の往きの所要時間の目安となるでしょう。
乗り物に乗っている時間自体は合計でも40分弱なので、多くが移動と待ち時間になります。
この辺りが室堂まで行く難易度がやや高い要因です。
室堂は富山側からのバスの終着点でもあるので、大きな施設となっており、ホテルが併設。
お土産屋や飲食店が複数あり、それらも楽しめます。
室堂のホテルは夜の星空が素晴らしい模様。
宿泊する憧れはありますが、私は「絶対晴天で行きたい」という天候を優先しており、いつも天気を見てから弾丸で行く為断念。
登山をしっかり楽しみたい人も宿泊した方が、日程、体力共に楽なのは確かです。
しかし、このホテルの宿泊機能はどうやら2026年までの模様・・・。

(ホテル立山。お土産屋やレストランはもちろん宿泊者以外も利用可能です。)
この室堂ターミナルは施設自体がかなり綺麗なのでトイレなども安心です。
もっとお弁当などが買えるのかなと思っていたのですが、パンやおにぎりなどの軽食程度しか無かったです。
レストランなどは充実しているもののまだ営業時間外ですし、やはり扇沢駅に行く前にコンビニなどで揃えておくのが良いですね。
もしくは、扇沢駅でバスの待ち時間に名物駅員さんが鱒寿司のお弁当を販売しているので、それを購入するのも良いでしょう。(個人的には鱒寿司はちょっと苦手なので購入せず。)
⑦室堂観光の所要時間は2~3時間
トイレやお土産屋の物色をして、いよいよ室堂を出発!
まずはルートを確認してみましょう。

(2時間目安の黄色いDコースを選択。)
観光ガイドブックに載っているメインの『みくりが池』を回るコースにすることにしました。
表示された目安の時間は2時間とあります。
まずは『立山』の記念碑の前で写真撮影。
これはちょっと並びましたが、時間が経つに連れてもっと混むでしょうから、先に撮った方が良いです。

(皆さん並んでは次の人に撮影してもらっていました。)
幸い100名規模の学生の団体客はいませんでしたが、係員さんの無線の会話で
「次の便で学校きま~す。」
というのが聞こえたので、ここは急ぎ出発です。
『みくりが池』を巡る道のりは楽で勾配もあまりないので、登山ではなくハイキングですね。
下も石で整備されており歩きやすいですし、何より景色は最高の一言。
絶景の連続で、どこにカメラを向けても絵になるので、全然進めません(笑)

(雲一つない晴天。車中泊を駆使した弾丸旅行の魅力です(キリッ)。)
歩き出して10分程で早くもみくりが池が見える地点に到着。
まだ雪が残っており、青い水が神秘的。
他の陸地でツンツンと雪に触りましたが、まあ当然普通の雪です。
この日の室堂の気温は20℃を超えていましたが、なぜずっと残るのか不思議です。

(雪解け水が集まって冷えるからか7月中旬でもこの雪の量。)
室堂ターミナルから思いのほかすぐなので、これなら体力に自信が無い人でもここを見て引き返せば充分楽しめると言えるでしょう。
我々はこの池の周囲を回るルートなので先へと足を進めます。
途中、日帰り温泉の施設があり、そこでテイクアウトのカフェを併設している『みくりが池温泉』で小休憩。
カフェは、こういう輸送コストが高い場所だけにもっと高額な価格設定を予想していましたが、値段が良心的で下界と変わらない価格にビックリ。

(画像中央のエメラルドブルーが源泉と思われます。)
カフェで買った飲み物やソフトクリームを食べつつ景色を楽しみます。
ふと硫黄の臭いがするのでそちらへ目をやると遠くに源泉が見えました。
あそこから温泉を引っ張っているのでしょう。
途中、他の観光客が息をひそめているので何かと思ったら、すぐ近くの藪の中にライチョウがおり、拝むことが出来ました。
レア度はよく分かりませんが、シャッター音で逃げられたら非難轟轟なので、ここは見るだけにしておきました・・・。

(RPGゲームの中に入ったかのような風景。)
みくりが池を回るコースは表記は120分でしたが、休憩を挟んだり、写真を撮りながらゆっくり歩いても90分位で終了。
平坦が多いので、初心者でも余裕の道のりでした。
念のため書いておくと、妻はかなりゆっくりペースなので、速く歩いてしまったという事は無いです。
一般の賃貸物件などの案内表記の『徒歩~分』表記よりも、かなり余裕をもたせてあるようです。
追加で食事や別のコースに行ってもプラス1時間程で終わるでしょう。
室堂ターミナルに戻ってくると時刻は11:30でしたが、到着時よりも明らかに人が増えており、団体客が目立っていました。
この時間に室堂を回り終えたのは作戦成功でしたね。
すぐに帰りのバスに乗れば、来た時と同じく約2時間で扇沢駅に着くでしょうから、13:30頃着の予定。
室堂を制覇さえしてしまえば、目途が立って、帰りに周囲の人の数を見ながらどの位の時間を観光・食事に使うかを調整していけます。
とりあえず1時間程、観光に追加しても14:30に扇沢到着と予測が出来るので、ここまでくればもう安心。
長くなってしまったので、復路で寄った黒部ダムや補足は次回にしますが、一応締めておきますと
長野県・扇沢からの室堂往復の日帰り観光の所要時間は・・・
平日ならば、朝8:00出発で13:30~14:30頃に扇沢に戻れるので『約6~7時間』が目安
となります。
次回へ続きます。