軽自動車とコンパクトカーのリセール推移10年比較【どちらが安い】

2025年5月29日

軽自動車とコンパクトカーの違い

軽自動車とコンパクトカーで、どちらを買うか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
現在の日本で新車販売のうち軽自動車が占める割合は約4割で、多種多様の軽自動車が販売されています。

一方でコンパクトカーも社用車やレンタカーなどでも多く世に普及していて、大きさ、値段、燃費、維持費等を含めても軽自動車のライバルと言って差し支えないでしょう。

使用感としては、乗り心地は当然コンパクトカーの方が良いです。
比べると軽自動車の方がガタガタと揺れるし、内装や壁がペラペラに感じますし、静粛性も劣り、加速は排気量次第ですが一般的な1.2Lのコンパクトカーの方が良いです。

高速走行はもちろん、低速の一般道でも両者を比較すると軽自動車の方が疲れを感じました。

軽の良さは車体の大きさに対して積載量が大きい車種が多く、小回りの良さから狭い環境ではとても便利です。


両者にメリットはありますが全体として評価するなら、個人的にはコンパクトカーの方が車としての性能は優れていると結論付けています。



では、価格や維持費はどうでしょう。
これは一般に言われるように、軽自動車に分があります。
一般的には軽自動車の方が価格が安価で、税金も1~1.5Lまでのエンジンが主流のコンパクトカーよりも年間で約2万円程安いです。
タイヤも小口径で安いですし、車検代も同様です。

この『安さ』に惹かれて軽自動車を選ぶ方も多いことでしょう。

同時に「本当は軽よりコンパクトカーの方が欲しい。」と思っている層も多くいるはずで、例えば2020年の東京オリンピックに向けて『白色の記念ナンバープレート』を選ぶことが出来ましたが、9割は軽自動車の申請だったそうです。

ここまで普通車と申請割合に乖離があるという事は、多くの人は五輪の記念にというよりは
「黄色いナンバープレートの見栄えが嫌だ」
という理由で白いナンバープレートを選んでいると思われます。

軽自動車とコンパクトカーの残価率比較


さて、それでは本題ですが
「軽自動車は本当にコンパクトカーより安いのか?」
というお話をしていきます。

「税金面含めて、軽自動車が安いのは結論が出ているのは?」
と思われる方もいるでしょうが、一つお忘れでは無いでしょうか。

そうです。
『リセールバリュー(残価率)』
です。
購入費用と維持費は多くの方が把握しており、その結論として「軽自動車が安い」としているのだと思いますが、売る時にいくらで売れるかを把握していなければ、トータルコストは分かりませんよね。

『遠足は家に帰るまでが遠足』という小学校の先生から学んだ格言がありますが、車も売る時までがカーライフです。

それでは早速、軽自動車とコンパクトカーのリセールバリューを比べてみましょう。
もちろん、車種もよりますので、あくまで一例としてご覧下さい。

縦軸のリセールバリューは車両価格に対しての買取金額目安のパーセンテージで、横軸の年数は1年1万キロを目安にしています。

コンパクトカーは以前も使ったグラフでホンダのフィット(ガソリン)。
そして軽自動車は日産のデイズ(マイルドハイブリッド)。

両者を比べて最も特徴的なのは6年落ちまでのリセール低下がフィットは緩やかなのに対し、デイズの落ち方が早いこと。

この差は5年落ちまでは中古車輸出需要の差だと思われ、車種によるものの一般的に軽自動車の規格というのは日本のガラパゴス仕様であり、輸出需要がありません。
また別の機会に記事にしますが、実際に国内新車販売台数に対して中古の軽自動車の輸出台数は少ないです。


5年を過ぎると主要な輸入国の規制もあってその需要を徐々に失うのと、フルモデルチェンジで型落ちになった事で、フィットもグラフ後半の低年式になるにつれて急速に価値を失っています。

10年落ちになると、両者共に価値がゼロに近づいている為、同じようなリセールバリューに収束しています。

以前に述べたことと重複しますが、このことからもフィットは5年落ち・型落ちになる前に売却するのがコストパフォーマンスが優れているわけです。

10年落ち・年数とリセールバリューの推移【何年乗り換えが得?】 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜

軽自動車とコンパクトカーの維持費・総額


それでは目安にはなりますが、上記の車種を例にコンパクトカーと軽自動車を新車購入して5年落ちで売却した場合のトータルコスト、つまり5年間で掛かった金額を概算で比べてみましょう。

もちろんこれはあくまで一例です。
選ぶ車種やグレードによって大きく変わることはご承知おき下さい。

車種フィット(コンパクトカー)デイズ(軽自動車)
エンジンガソリンMハイブリッド
価格198万円169万円
燃費18.5㎞/L23.3㎞/L
燃料代約43万円約34万円
自動車税約15万円約5万円
売却価格126万円76万円
5年トータルコスト約130万円約132万円

※燃料代に関しては年間1万キロ走行でリッターあたり160円で計算しています


・・・という事で結論としては両者のトータルコストはほぼ変わりません。

本体価格、燃費と税金面で軽自動車が有利ですが、最後の売却価格で全てひっくり返ります。
軽自動車のリセールバリューが悪い為、買取金額に大きな差が出てトータルコストでは逆転してしまい、コンパクトカーが僅かに有利という結果に。


実際にはタイヤ代だとか車検代も軽自動車の方が安いので、ここに含まれていないコストもあるでしょうが、いずれにせよ両者に大した差が無いことはお分かり頂けたはず。



しかしながら、ここでお伝えしたいことはコンパクトカーと軽自動車の総額が変わらないということではありません。
これが10年間乗った場合は、リセールバリューは最初の表の通り同程度になることから、初期費用と維持費で有利な軽自動車の方が安く済むでしょう。

しかし、そもそも10年乗ると車検代の増加や故障リスクなどが上がり、それ自体が安いとも言いきれません。


つまり、車種・時期によってリセールバリューは全く異なる為
「車に掛かるコストをきちんと理解する為には、車種ごとのリセールバリューを把握する必要がある」
という事です。

『コンパクトカーと軽自動車』という括りで今回取り上げたものの、どちらのカテゴリーが得か安いかという考え自体がやや的外れであり、あくまで車種ごとのリセールバリューの違いを念頭に置いて比較していくべき・・・というのが結論になります。

【保存版】車のリセールバリュー(残価率)比較一覧表 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜

「廃車になるまで乗るから関係ない。」
と思う方も、その場合の故障リスクや車検代上昇等のコストを計算してみて下さい。

それと比較して安いならばそうなのでしょうが、選ぶ車種によってそれも変わります。
極論、5年乗ってもほぼリセール100%で売れる車がある以上、そちらを選んだ方が安いのは確かですよね。

いずれの乗り方をする場合でもリセールバリューを考慮する事は非常に重要で、これを無視してカーライフに掛かるコストを把握する事は出来ません。

次回も軽自動車のお話です。

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