海外への輸出規制年数から考える”車は何年で売るのが得か”

2025年6月22日

以前、車のリセールバリューのグラフで年数と価値の推移を検証しましたが、個人的な結論としては
『ガソリン車は5年落ち(満5年前)に売却が得』
としました。
ただ、これは「5年落ち~10年落ちを所有するよりも・・・」という比較でした。

10年落ち・年数とリセールバリューの推移【何年乗り換えが得?】 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜


上記の理由を『輸出需要の区切りがそれだから』という事も何度か述べてきましたが、今回はもう少し具体的にどの国の影響を受けているのか等を考えてみましょう。

ガソリン車の輸出需要と何年落ちで売却すべきか

尚、各国の規制は随時変わっていくので、現在あくまで私の知る限りの内容ですのでご了承下さい。

まずはロシア。
元々日本からの最大の輸出先でしたが、現在はウクライナ関連の経済制裁で複雑化しています。

登録から3年経過から輸出が可能になり、満5年になるまでがそのリミットです。
日本国内市場でもこの時期に相場が高騰するのはロシアの需要が大きく関係していると言って良いでしょう。

1~2年落ちよりも3~4年落ちの方がリセールが良い逆転現象も多々確認されており、新車で買ったガソリン車は上記期間に売却するのが一番得になるケースが多いです。


ただし、現在は上記の通り経済制裁が行われている最中で「1.9L未満のガソリン車のみ輸出可能」という、よく分からない縛りを日本がロシアに対して設けています。

「それって経済制裁になるの・・・?」という疑問が残りますが、ともかく低排気量ガソリン車の輸出は続いている模様。
2L~車が無い位では、そんなに困らないですよね・・・。


とはいえ、隣国のモンゴルへの輸出がロシアへの経済制裁後に増えていると記憶しており、そうやって第三国を通じて輸入されてしまうともはや分かりませんけどね。
そのモンゴルへは、登録から10年経過すると関税が高くなるので『実質10年落ちまで』が輸出対象になります。


第三国へと言うとUAE(アラブ首長国連邦)への輸出が昨年の日本からの輸出先として現在トップなのですが、UAEは右ハンドル車は走行不可です。

つまり、UAE国内で使用されるわけではなく、そこから第三国へ再輸出されるわけですね。
ちなみにUAEは特に大きな年数規制は無いようです。

昨年度のデータではこのUAE、ロシア、モンゴルが輸出先トップ3になります。

以下、年式制限の無い国も多々ありますが、タンザニア、ケニアなどが上位で「実質7年落ちまで」が輸出の対象です。

基本的にはこの辺りまでが主力なので、覚えておくべきは冒頭で述べたように
『3年落ち~満5年未満で高騰』
となり、次の節目は『7年落ち』ということです。

この辺りの時期がガソリン車の売り時の目安となります。
日本の2、3回目の車検年数と被るので、我々の感覚としても分かりやすいですね。
実際には輸出から輸入までのタイムラグがあるので、上記時期の半年前辺りとした方が無難です。


その他、個別の車種を『指名買い』している国もあり、有名なのがランドクルーザー系を好んで輸入しているパキスタンは満5年未満となっています。


あとは最近、5年振りに中古車輸入を解禁したスリランカは『3年未満』と高年式に限定されており、日本からの輸出台数で言えば上位には来ないものの『指名買い』が入った車種は年数により、新車価格より高く売れるプレミアが付いています。



指名買いと言えば、かつてはトヨタのプレミオというセダンがバングラディシュで大人気となり、約5年経過してもリセールバリューは100%で売れるという局所的人気を誇りました。

そんなバングラディシュは5年落ちまでが対象になります。

このように国全体の輸入台数で言えば上位ではないものの『指名買い』は強力で、そのターゲットに選ばれた車種は高騰することが期待されますね。

ハイブリッド車の輸出需要と何年落ちで売却すべきか

ちなみにガソリン車ではなく、ハイブリッド車に関してもトップ3は先述した国と変わりません。
(ロシアは制裁中で現在はゼロですが。)

次点のニュージーランドが現在はトップ3に入っていますが、特段年数の制限は無いので、これらのことから以前記事にしたように「ハイブリッド車は特定の年数で高騰・下落はしない」という相場状況になります。


ハイブリッド・ディーゼル・EV(電気自動車)のリセールバリューグラフ | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜

ただし、ハイブリッド車を『指名買い』して来る国というのは高年式に集中しており、マレーシアのアルファード系、ノア系や、先ほど紹介したスリランカもライズ、ヴェゼルなど積極的にハイブリッド車を輸入しているようです。


既述のバングラディシュもプレミオ終売によって、代替として現在はカローラクロス、プリウスなどのハイブリッドを好んでいる模様。
これらは世界の市場もガソリン車から徐々にハイブリッドに変わってくる兆候にも見えますね。


上記からもハイブリッド車で指名買いが入る車種については新車から3年落ちまでの間のどこかで売却が有効ということになります。
どこかというのは「あなたの好きな時」という意味ではなく、相手国の需要次第ということです。



よって、輸出全体の相場の認識は、輸出の規模や規制が掛かる年数から考えて間違いは無いのですが、『指名買い』で高騰するような現象は、特定の車種が特定の国においてスポットで沸いているので、ケースバイケースで予測のしようがありません。



以上、特に高いリセールバリューを誇る車種にはそうした『指名買い』が下支えしているケースが多く、それらは近々の買取相場を注視するしか無いでしょうね。

ただ、相場全体を見るならば、これまでグラフで紹介してきたような輸出規制とフルモデルチェンジ、そして外国為替市場・・・これらの情報を把握しておくことが有効な手段であるのは間違いありません。

中古車価格相場と外国為替相場(ドル円)の相関 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜

軽自動車とコンパクトカーのリセール推移10年比較【どちらが安い】 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜

【ねるくる方式】買取業者と交渉せずに車を高く売る方法

【ねるくる方式】

◆買取業者と交渉せずに車を高く売る方法◆
…車の売却で買取業者との交渉は非常に疲れます。押しが強かったり、言葉巧みに買い叩こうとしてくる為、苦手な方も多いのでは。
私が考案する買取業者と接せずに高値を狙う方法をご紹介します。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする