「車中泊で生活をする」というのは抽象的な表現ですが、ここでは車内で飲食をしたり、調理をしたり、長期間寝泊りをすることを指します。そうした生活を行う上で必要なのは『頭上空間』です。
車中泊で寝る為に最も必要なのは充分なベッドスペース・・・つまり横の空間の広さですが「生活をする」となると大切なのは縦の長さなのです。
これが確保されないとシャキッと背筋を伸ばすことが出来ないので、首や腰に疲労感が溜まってしまう恐れがあります。肉体的な事以外でも、精神面でも広い空間に居る事とストレスの少なさは比例するはずで『ただ一晩寝ること』と、それ以外では求められる広さが異なるでしょう。
では、快適な生活を送る上でどの程度の広さが必要なのでしょうか。
省スペースな宿泊施設であるカプセルホテルの一般的な部屋の大きさが
『長さ2m、横幅1m、高さ1m』
と言われており、これが一定の快適性が担保されるラインと言えるのかも知れません。
では、なぜカプセルホテルの部屋はこの大きさなのでしょうか。
まず『長さ』と『横幅』の根拠はシングルベッドがそのサイズに近いだと思われます。大人一人に必要十分なサイズというわけです。
では『高さ』の根拠は何でしょうか。
それはやはり『座高』が基準になっていると思われます。シャキッと背筋を伸ばした状態が座高の高さですから、カプセルホテルの高さ1mはその座高の基準を満たして作られているはず。
そこで、身長別に平均的な座高を調べてみると以下の通りになりました。
【身長と座高の関係】
身長 座高
160㎝・・・85㎝
170㎝・・・90㎝
175㎝・・・92㎝
180㎝・・・95㎝
190㎝・・・99㎝
・・・という事で、身長190センチの方の座高でも天井に達せずギリギリ収まっています。これが一般的なカプセルホテルの『高さ』の基準になったと思われます。
日本人男性の平均身長が171センチですから座高は90センチ強。頭上空間にこぶし一つ分位が入るので頭を擦ることは無いでしょう。
ただし、世紀末モヒカンみたいな髪型の方は例外です・・・。

ですから車中泊においても、ご自身の『座高』を測って頂き、それを基準に別ページで紹介している車種別の荷室高と照らし合わせると、車中泊で快適な生活が出来る車種が絞れるかと思います。
車種別の車内、荷室サイズ・車中泊の車選び 比較 (shatyuhaku-car.com)
もちろん、上記のように背筋を伸ばして過ごすのが最も快適ですが、あぐらをかいて猫背で過ごせば、座高は5センチ以上下がりますから『座高未満の荷室高=ダメ』ということではありません。
ただ、実際には荷室高=ベッドスペースの頭上空間ではありません。ベッドキットを設置したり、マットレスを敷いたりすることで、床面が底上げされて頭上空間は減っていきますので、あくまで目安ですね。