雲海・絶景の道の駅・美ヶ原高原で有料車中泊開始も区画に侵入者多数

2025年9月9日


道の駅・美ヶ原高原と現状

本日は、人気の道の駅で有料車中泊の実証実験が始まった話題。
標高2000mの『道の駅・美ヶ原高原』は夜は星空、朝は雲海を楽しむことが出来る絶景スポット。
その標高から真夏でも夜は寒い位に冷える為、涼を求めて夏季はレジャー客がどっと押し寄せる人気の道の駅となっています。

私も以前、車中泊をしていますのでその様子は下記リンクをご参照下さい。

道の駅『美ヶ原高原』で車中泊旅【ビーナスライン】動画紹介 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜



そんな『道の駅・美ヶ原高原』では夏の間、夜間でも広大な駐車場の半分程が埋まるそうで、マナー違反者が無料のキャンプ場代わりにテーブルや椅子を広げたり、酷い場合、火器を使って調理をしている様子も確認されていて、更にはトイレは大便器に食べ残しが捨てられ、夜中でもワイワイと騒ぐ・・・そんな無法地帯となっている模様。


夜間の利用について、これだけ人が集まって汚されるだけ汚されても道の駅には一銭にもならないのです。
せいぜい自販機のジュースの売り上げ程度でしょうから、道の駅管理者の日々の苦労は計り知れません。

美ヶ原高原の有料車中泊の様子


そんな人気の道の駅ですが、ついに一部を有料化して車中泊可能にする実証実験がこの夏から開始されました。
有料となる場所は道の駅でも一番人気の雲海が見られる道の駅の一番端側。

メインとなる道の駅と第1駐車場から少し離れた第2駐車場で、第1からは人は階段で降り、車は緩やかなスロープの先にあって分かり易くゾーン分けされた場所と言えます。
(上の画像は第1駐車場の端。一段下がった第2は砂利ですがもっと景色が良い)


RVパークと同じような仕組みで車ごとに広めの区画で仕切って、専用のスペースにすることで絶景を独り占めできるわけです。
バックドアのハッチを開けるとそこには絶景の雲海!・・・といった楽しみ方が出来るのは魅力的。

料金は一泊3000円で、絶景を独り占めという付加価値があると安く感じてしまう不思議。
詳しい様子は下記のyoutubeの動画をご覧下さい。

【自作した車内水道で快適な車中泊】道の駅美ヶ原高原の有料サイトに泊まってきました



私は道の駅とはこうした有料制で構わないと思っているし、いずれそうでないと無理な時代が来ると確信しているので、こうした実験は大歓迎です。

部外者の侵入対策に思う事


現状横行しているキャンプ場代わりに道の駅を使っている目に余るマナー違反者を排除することと、治安維持、財源確保のために一般車両からも入場時にナンバープレートを撮影する方式で「一定時間以上の滞在は有料化すべき」と何度も私は書いてきました。


この実証実験では実際に利用したユーザーが感想を書き込んでいますが、おおむね利用者間では高評価です。

ただ、ほとんどの方が同じ問題点を挙げていて、それは
「有料区画の利用者では無い人間がエリアに立ち入っている」
こと。

この第2駐車場には「予約者専用 立ち入り禁止」と掲示がしてあるそうですが、それを無視して侵入してくる模様。

侵入してくる理由はもちろん、朝の雲海や絶景を見るためです。

このマナー違反者にも三段階のレベルがあり、レベル1は有料エリアに立ち入っているのみで、車室(自分専用区画)外でとどまる者。

レベル2は車のいない車室に侵入して居座る者。

そしてレベル3は車が停めてあり車中泊している車室に入って来る者。

各車室にはロープが張ってあり、明確に専有スペースであると分かるのですが、それをくぐって、車と人がいるにもかかわらず侵入してくるのはもはや恐怖でしょう。

コメントでしばしば書いてあったのは

「わざわざ有料エリアで車中泊をしているのに、未明からガヤガヤと部外者が立ち入り禁止区域へやって来て、自分の車室の柵で居座って談笑しながら雲海を待っている気配で起こされた。
そして、侵入してきた人達に説明して、出て行ってもらった。」

・・・とあり、運営者に早急に対応を求める声が多かったです。
こうなってしまうと、せっかくの絶景も気分は最悪ですよね。

結局の所、警備員も従業員もいない夜中、早朝の道の駅ですから「誰も注意してこないから良いだろう。」というのが彼らの心理だと思っています。

そういうマナー違反者に対しては「立ち入り禁止」と掲示して、更にロープを張っても無視されてしまうわけですから、どんな対策をしても完全に防ぐのは難しいでしょう。

人だけならフェンスで囲ってオートロックドアを設置すれば良いのでしょうが、車で入っていく必要があるので、車・人両方を阻む立派な門扉等も必要になりますし、そこまでしてコストと見合うのかという問題や、上記の通り「侵入出来るならしてしまえば良い」と考える層に対しては、物理的に乗り越えられる対策では何をしても無意味です。

この侵入対策さえクリア出来ればこの実証実験は成功しそうですが、そもそもの道の駅利用者のモラルが低すぎて道の駅管理者も苦慮していることと思われます。

個人的な考えとしては既述の通り、トイレや小休憩といった本来の利用方法から逸脱した、もしくは仮眠となる数時間以上滞在する車両からは駐車料金を徴収することで、無料を理由に来る質の悪い来場者を道の駅自体から排除しつつ、それを資金源に機械警備等によるセキュリティを高めていく他無いでしょう。

そうしたマナー、モラルが向上しなければ、いずれ慎ましく仮眠車中泊をしている方々まで全て禁止になりかねません。




こうした一部を排除するような対策には反対する方もいることと思います。
花火大会もですが今まで無料だった物を有料にすると「不当な有料化だ!」と反発する方をしばしば見掛けますが、しかしながら本来タダな物などこの世に存在しません。

一見タダに見えても、どこかの誰かがそれを負担しているわけで、何事にもコストが発生しているというのが真理です。

例えば、釣った魚は一見タダですが、そこには人、竿、網、船、燃料など、様々なコストが掛かっています。

車でも「パーツを買うからタダで付けてよ。」と人件費・作業費を軽んじて無料を迫るのも同じです。
そうしたことを理解されていない方が一定数いるのです。


また、新幹線で指定席にやって来て「子供がすごく泣いてしまって。その席を譲ってもらえませんか?」と聞いてくる方が本当にいるそうです。

根底には「譲ってもらえればタダなのだ。」という思いがあるからそういう言動に出るのだと思います。

こういう事態に遭遇して「いやぁ、それはちょっと・・・。」と断ってもちろん何の問題も無いわけですが、何となくモヤモヤする居心地の悪さはお分かりになるでしょう。

そんな時の正しいカウンターは一言
「おいくらで?」
と返す事です。

そう、本来何事にもお金が掛かる事を知ってもらうのです。
大抵上記のような無茶苦茶な要求をしてくる方は「いくら?」と聞けば立ち去るでしょう。
なぜなら、譲ってもらう行為をタダだと思っているからです。

私が「道の駅の車中泊は有料にすべき、それによって一定の治安が保たれる。」と述べているのも同じ理屈からで、そこには天と地の差があります。


ちなみに上記で席を譲ってくれと言う親子側から「う~ん、では〇万円でどうですか?」とまともな額の提案があるならば、それはそれで正当な交渉になりますから、交渉が成立しても不成立でもお互い気分が悪くなることは無いでしょう。

特に公共のサービスやそれに付随するものを「無料で使えて当たり前」と言った意識がある方が多いのは、日本が豊かだった時代の名残なのかも知れませんが、今日の人口減少と経済の低迷で日本の4割が消滅可能性自治体に挙がっている現状で、時代に合わせてそうした意識もアップデートしていくべきだと思います。

誤解を招かないよう念のため書きますが、これは救急車有料化の問題も同じで、弱者を切り捨てる事を容認しているのではなく、有限の財源を適材適所に効率的に使っていくべきという事です。


ですから、レジャー車中泊と貧困による車上生活者、運送業者の車中泊休憩・・・これらを混同して語る事は出来ませんし、それぞれに適切な措置が必要であるということです。

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