三菱・デリカミニの車中泊解説・寸法・動画

(2024年3月29日 作成時点での現行型が対象)

出典:カーラインアップ 三菱自動車
三菱・デリカミニ
室内高荷室高室内幅ベッド
1390112513351700※
左から、室内高、荷室高、室内幅、ベッドスペースの参考値(単位mm)です。
※印は前の座席も倒して使用した場合。

全長 3395 mm x 全幅 1475 mm x 全高 1830 mm

・・・近年流行のアウトドア使いを意識して作られたと思われる、昨年デビューした三菱のデリカミニ。
雰囲気は悪路走破性のあるSUVテイストですが、最低地上高は160㎜と標準的な軽自動車の為、別ページの車種別サイズ一覧表では、デリカミニをSUVのカテゴリーではなく、ハイトワゴンという分類にしています。
あくまで『SUV風』の見た目をしているだけです。
車種別の車内、荷室サイズ・車中泊の車選び 比較 (shatyuhaku-car.com)


ちなみにダイハツ・タフトは最低地上高190㎜、スズキ・ジムニーは205㎜となっており、それらを『SUV』と個人的には認定しています。

「エクステリア(外観)が自動車購入の要素として最もウェイトを占めるポイント」だとアンケートでも見たことありますから、見た目はもちろん重要だと思いますが、実際に性能がアウトドア向きかは別の話ですね。

スペックとしてまず気になるのはベッドスペースが約170センチと短すぎること。
この理由はデリカミニのベッドスペースは後席の背もたれがそのまま立って残っている事。
また、前席はシートのおもて面を使うタイプで、凸凹が多いので寝心地はあまり良くないと思われます。

私の知らないレイアウトがあるのかなとも思ったのですが、youtuberの方で三菱自動車監修の下で行われている企画の動画を見ても、後部座席は立ったままでした。
動画に登場する女性の方は身長165センチとのことで、快適に寝られるのはこの位の身長の方まででしょう。

既述の通りシートおもて面を使用している為、webの記事で同じ方がマットレス無しで、そのまま寝ている様子も拝見しましたが、凹凸の影響で腰が張ってしまっていて、長時間は無理な態勢に見えました。
もちろん、マットレスで調整していくのでしょうが、長さが足りない事に加えて寝心地も期待出来ないので、車中泊に適しているとは言い難い造りです。(三菱のデリカミニ公式ページではマットレスを使用していますが、凹凸を解消出来ておらず、ベッドスペースが大きく波打っていました。)

ちなみに後部座席を倒す事は出来ますが、その場合は前席が前にも後ろにも倒しきることが出来ないので、普通車の車中泊ベッドスペースのスタイルと同じになってしまい、軽自動車の物理的な狭さもあり、140センチ程度しか確保出来ません。

私が知らないだけという可能性はあるものの、現状どうすれば平均身長程度の男性が快眠出来るか、見えないですね。
もちろん、斜めに寝ることで長さを稼ぐことは出来るのでしょうが、凹凸の多いシートおもて面を使う車種での斜め寝は、更に寝心地を悪くする傾向にあり、個人的には推奨していません。

新しく発売された車種で、アウトドアテイストなだけに「車中泊適性も高いであろう」と勝手にハードルを上げていたこともありますが、この辺りはやや残念。

4駆の悪路走破性などは備えているそうですが、アウトドア使いをメーカー公認で推すのであれば、車中泊性能に関しても考慮して欲しかったです。

もちろんコンセプトとして「車中泊を想定していない、別機能を優先」というのなら別ですが、三菱自動車のデリカミニ公式ホームページでも成人男性がマットレスを敷いて寝そべる様子を掲載し、車中泊への言及があります。

そういう事を謳うのだとすれば、これで「車中泊性能を備えている」とは言い難く、外観やプロモーションによる『アウトドア風』を装っているだけに感じてしまいます。

冒頭で『SUV風』と評したことと合わせて結論を言えば、イメージ戦略の雰囲気先行で中身が伴っていない半端な商品に感じてしまいました。

実際、車のシャシー(骨格)そのものはデリカミニ用に新開発した物ではなく、既存の車種の流用とのことで「そもそもアウトドア用に作られていない」という身のふたも無い話ではあります。


見た目の魅力はとても良いですし、ハイト系ワゴンとして積載力も充分あるので、ブランドとしてデリカの冠を掲げるならば、是非改善して欲しいですね。


個人的感想によるデリカミニの車中泊適性(5点満点中)
・・・2点

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