今年も短い秋を迎え、そろそろ冬支度です。
車の冬支度といえばスタッドレスタイヤの履き替えがあります。
とはいえ神奈川県在住の私に雪は(ほぼ)無縁なのですが、冬に降雪が当たり前の地域ではやはり走行の安定性などを考慮して4WDの方が好まれるのでしょうか?
以前見た記事でトヨタの2020年の登録データで全国では四駆の割合は約2割ですが、北海道に関しては四駆が約9割という圧倒的多数を占めるそうです。
もちろん、他メーカーでFFしか設定の無い車種もありますので、北海道を走る車の約9割が4WDという意味にはなりませんが、少なくとも北海道の人々は四駆に利便性や魅力を感じているのは間違いないでしょう。
となると、車を買う時のメーカーオプションで『寒冷地仕様』があったりしますが、4WDを買う場合にはこれを付けておいた方がリセールにもプラス評価になりそうですね。
また、北海道は乗用車のうち軽自動車の占める割合が全国で約40位と、軽がとても少ない場所でもあります。
その理由ははっきりとはわかりませんが、私の推測では主に二つの理由があり、まず降雪が多い為。
軽自動車はタイヤサイズが小さく馬力も無い為、降り積もった雪道では走行の安定性が悪く、また雪を乗り越えて進むのに力不足が否めません。
そして二つ目の理由は、土地が広大なので航続距離の短さが嫌われること。
インターネット上でも「次のガソリンスタンドまで100キロメートル」のような看板が北海道にはあると、しばしば話題になります。
給油ポイントが少なく、しかも田舎のガソリンスタンドは夜間の営業をしていない場所も多いです。
となると、一度の給油で航続可能距離が短い軽自動車だと不安があるというわけです。
「軽自動車の燃費性能は良い」と思われる方もいるでしょうが、基本的に軽自動車はガソリンタンク容量が小さいので総合的な航続距離は伸びません。
そして燃費自体も昨今は様々な機能が付いたり、積載量が多く車高が高い、いわゆる『トールタイプ』が人気の為、車両重量は年々上がっていることで燃費も今一つです。
実際、軽自動車の代表格であるホンダ・N-BOXの4WDモデルは車両重量1000キログラムの大台に乗ってしまっています。
これと比較すると、パワーがあって、航続距離も長い普通車の方が北海道では好まれるのであろう・・・ということですね。
要は北海道という地域は日本の中でも厳しい環境なわけです。
普段、綺麗に整備された道路の多い日本では中々気付けませんが、こういうサバイバル性能を精査していくと、軽自動車の弱点が露呈したように思います。
以前、記事にした
なぜハイブリッドよりガソリン車のリセールが高いのか【輸出需要】 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜
の中で、軽自動車の輸出割合について言及しました。
”国内の新車販売台数の4割が軽自動車となっている現在、日本から輸出される軽自動車の割合は全体の僅か5%程度です。”
・・・つまり、日本にはジャブジャブ軽自動車で溢れているのに、海外にはさっぱり輸出されていないのです。
これは「軽には海外需要が無い」という事に他なりません。
なぜ、軽自動車に海外需要が無いのかについては、当時良く分かりませんでしたが、今回の北海道の件で何となく腑に落ちました。
海外においても、軽自動車では悪路走破性とパワー、そして航続距離に不安があるという事ですね。
北海道を「厳しい環境」と述べましたが、主な輸出先のロシア、東南アジア、アフリカなどの海外こそ、そういう場所は日本の比較にならない程多いはずで、日本国内よりシビアに車にも『サバイバル能力』が求められるわけです。
もちろん軽規格の中でもジムニーのような例外もいますが、これも悪路走破性が評価されての海外需要の高さなので、理屈としては上記の通りでしょうね。