2025年7月3日
高級車とコンパクトカーの差額はどれだけあるのか
先日までの記事の中では、コンパクトカーや軽自動車などで新車購入から5年で売却するまでに掛かる維持費の比較を行いました。
そして、リセールバリューが高い車は売却時に取り戻せる金額も多い為、最終的なトータルコストは安くなる傾向にあると結論付けました。
また、上記の影響が最も大きいので「新車購入時の数十万円の差よりリセールバリューを注視すべき」とも述べました。
しかし、その新車価格が数十万円の差ではなく、例えば2倍違えばどうでしょうか?
コンパクトカーが約200万円だとして、倍の400万円以上するような車では、さすがにリセールバリューのパーセンテージだけでは計れなくなってきます。
例えば、コンパクトカーが5年リセールバリュー(残価率)約50%(例:ヤリス)、高級車が約70%(例:ハリアー)だとしましょう。
これを単純に「リセールバリュー70%の方がお得!」
と言い切れなくなるわけです。
※近年、新車価格400万円はもはや高級とは言えないですが、ここでは『ある程度の車格を有する物』という意味で高級車としています。
具体的には前者は200万の50%ですから、100万円で売却となり100万円のコスト。
後者は400万の70%ですから、280万で売却となり120万円のコスト。
両者の差は20万円。
金額的には高級車の方がコストは高くなります。
多少のリセールバリューの違いよりも、元値の差が大きすぎるとこうなるわけです。
もちろん、これはあくまで金額の損得だけを見た場合です。
実際に感じる解釈は2つに分かれることでしょう。
「少しでも維持費が安い方が良い。」
と捉える方はコンパクトカーで良いです。
一方で別の視点で
「2倍の価格の高級車に乗っても5年で20万円しか変わらないのか。」
と捉えることも出来ます。(ここではあくまで話を分かり易くする為、車両本体のみのコストの話。)
(※燃費、税金を考慮した維持費は後述。)
以前も述べましたが、新車から廃車になるまで乗った場合は新車価格がそのままの車両のコスト差になりますから『高級車のコストは2倍』になります。
仮に20年乗って壊れたとして、400‐200で、200万円の差です。
一方、上記では5年で20万円でしたから、そのサイクルを繰り返して20年経つと80万円の差です。
つまり、リセールバリューが高いのであれば、廃車まで乗らずに残価が高い状態で売却した方が乗りつぶすよりも、その差は少なく済みお得なのです。
しかも新型に常に乗れる訳ですから、満足度も高く、故障リスクも低いです。
せっかく残価率が高い車に乗るならば、途中売却という手段を使わない手は無いのです。
ハリアーとヤリスの維持費・トータルコスト比較
では上記で後回しにしていた、高級車とコンパクトカーの5年間のトータルコストの差を見てみましょう。
あくまで一例ですし、エコカー減税、車検代など細かい所は含めていませんので目安として捉えて下さい。
そして周知の通りですが、売却価格は時々刻々と変わり、普遍的な物ではありませんのであしからず。
| 車種 | ハリアー | ヤリス |
| エンジン | ガソリン | ハイブリッド |
| 価格 | 391万円 | 232万円 |
| 燃費 | 15.0㎞/L | 35.8㎞/L |
| 燃料代 | 約53万円 | 約22万円 |
| 自動車税 | 約22万円 | 約15万円 |
| 売却価格 | 273万円 | 123万円 |
| トータルコスト | 約193万円 | 約146万円 |
※燃料代は1年1万キロ走行、リッター160円で計算しています
・・・低排気量で燃費が特別良いヤリス・ハイブリッドを例に挙げていますが、燃料代や税金を含めても、やはりリセールバリュー(売却価格)の差が大きく影響しており、トータルコストの差を縮めています。
5年のトータルコスト差は47万円ですから、年間の差は10万円程度です。
新車価格の差が159万円でしたが、年間のコスト差が10万円程度。
これを高いと見るか、安いと見るかは人によるでしょうし、その違いは既述の通りです。
コストを優先するか、それとも機能差や所有満足度を優先するかで変わるでしょうが、それらのバランスを考慮する為に
『新車価格の差』と『リセールバリューの差』
を計算してトータルコストを明らかにすることが大切です。
リセールの高い物の有益性をお話していますが、逆に言えば、リセールバリューの悪い車で値が落ち切った所を中古車として買って、乗りつぶすというのもアリですね。
ただし、外車のように維持費そのものが高い(故障リスクが日本車に比べて高い)車もあるので、リセールバリューの悪い理由にもよります。
「維持費が高いからリセールが悪い」ならば、結局トータルコストの帳尻は合ってしまうので、お得とは言えません。
リセールバリューを知る事で、維持費の具体的な金額を(ある程度)出せるので分かりやすい指標になるのですが、外車のように車検や、部品交換の金額が高い等の場合には上記のやり方では視覚化されないので、特殊なケースとなります。
車種別のリセール(残価率)の差は別記事にしていますのでご参照下さい。
【保存版】車のリセールバリュー(残価率)比較一覧表 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜