2025年2月3日
=目次=
①ジムニーシエラの納期
②上位グレードJCの基本装備
③ジムニーシエラの前後の視界の悪さ
④ジムニーの乗り心地は相当悪い
⑤ジムニーのシートは疲れる
⑥乗り込み、燃費などの短所様々
⑦ジムニーシエラの良い所
⑧ジムニーシエラの車中泊
さて、世間ではジムニー5ドアこと『ジムニーノマド』が公式発表されて沸いております。
一日に一万件以上の契約ラッシュでディーラーは大忙しだそう。
丁度そんな中で、我が家にセカンドカーとしてジムニーシエラが納車されました。

乗るのは妻になりますが、私も長時間のドライブをして来ましたので感想を書きたいと思います。
まず初めに納期ですが、契約したのが去年(2024年)の9月で、その時のディーラーの回答は
「早くて一年。一年半程まで見て下さい。」
とのことでした。
しかし、実際には1月末日、つまり5か月経たずに納車。
昨年末にディーラーから再度連絡があり
「割り当て分にキャンセルが出たから。知りうる限り最近では最短の案内。」
とのことでラッキー~♪・・・と思っていた矢先にジムニーノマド発売の確定情報がネット上に出始めました。
「ジムニーシエラ注文中の顧客に、ディーラーから連絡があり、ジムニーノマドへの変更が可能。」
おおよそ、こうした内容で次々にネットで報告が。
ちなみに私はもうジムニーシエラで確定してしまったわけですから、そのような連絡はありませんでした。残念。
このジムニーノマドへの変更もあってか、全体的な納期も早まり、10ヵ月程度に短縮傾向の模様。
まあ、この辺りは『卵が先か鶏が先か』の話で、生産体制強化でジムニーシエラの納期短縮となった為にノマドが発売されたのか、ノマドが発売決定されたことによって注文が分散し、シエラの納期が縮まったのかは分かりません。
いずれにせよ、私の場合の納期は稀有なパターンで例外ですね。
(追記:シエラ待ち→ノマド変更多数により、キャンセル多発で2か月納車の報告がネットで有り)
さて、気になるのはその乗り心地や性能。
納車されたのは、JCという上位グレードで、左右のシートヒーターやLEDヘッドライト、フォグライト、クルーズコントロールや障害物センサー、標識読み取り機能等、無骨な車ですが最近流行りの機能も付いています。
ちなみにオーディオレスでナビは付けていませんので、どのセンサーが鳴っているかは分かりませんが、ピッピッピ(注意)・・・ピピピピ(警告)・・・ピーーーー(危険)という三段階で距離が分かるので耳だけで充分判別可能。
ナビレスですから、バックモニターも無くまたリアドアには予備タイヤを積んでいるので目視の視界が悪く、駐車等は多少気を使うわけですが、この障害物センサーが付いてくれているだけで保険になるので、安心感が違います。
これは助かりますね。
ちなみに妻は上記の3段階の警告音について
「最後のピーーーーは、もうぶつかってるって事?」
と言っていました。
いや、ぶつかっているのを伝えても、もうそれアウト、手遅れでしょ・・・。
日頃からこのピーーーーーを「心音停止の音」と例えている妻なので、ジ・エンド感からそう解釈したのでしょうか・・・。
何にせよ、その機能が何を表しているのか、正しく理解する事は大切だと再認識させてくれました。
今度、妻にはこの三段階の音を聞かせながら実際に、車を降りて実際に見て、その距離感を分かってもらう必要があるなと思いましたね。
続いては視界について。
実際のジムニーシエラのバックドアの窓ガラスの視界はこんな感じです。

ご覧の通り、中央下部がスペアタイヤで見えません。
バスや大型のワンボックスなどに付いている直下を見るミラー等もジムニーには装着されていない為、もし小さな子供やスーパーの放置カートが、このスペアタイヤの影に隠れていても目視では気づけません。
ナビを付ければリアカメラもセットでしょうから、その方が安全面を考えると無難な選択肢だとは思います。
駐車関連でいうとジムニーシエラは軽のジムニーと違って、オーバーフェンダーがあり、運転視界からはやや車幅が把握しづらいです。
これも画像を見てもらった方が分かりやすいでしょう。

運転席からの視界ではボンネットの端はしっかり見え、四角い形状な分、一見とても見切りが良いのですが、ジムニーには無く、ジムニーシエラにはあるタイヤ上の黒い樹脂、オーバーフェンダー部分は死角で見えません。
車を左に寄せる際には注意が必要です。
と言ってもオーバーフェンダーは片側8.5センチ程なので、相当ギリギリを攻めなければ問題はありませんが、タイヤがせり出している分、見誤ってホイールにガリ傷を作ってしまわぬようご注意ください。
そして、重要な乗り心地ですが、シンプルに一言
「かなり悪い」
です・・・。
これが私が感じたジムニーシエラ最大のネガティブポイント。
車体が前後左右上下にユラユラと柔らかく動くので、船酔いに似たなんとも言えない感覚になります。
何てことの無い普通の路面でもユラユラ動くので正直、びっくりしました。
運転している場合には自分の操作なので酔うことはまずありませんが、妻の運転中は助手席で少し気分の悪さを感じてしまいました。
妻が乱暴に運転しているのかなと錯覚してしまう位で、想定以上でしたね。
(※運転者も同乗者も慣れは当然あると思います。)
これが後部座席など景色を追えない視界だと更に車酔いを感じるはず。
もちろん個人差がある話ではありますが、車酔いしやすい方やお子さんには向かない車である可能性が大きいです。
ダンパーやタイヤを交換する等のカスタムで対応出来るケースもあるようですが、そこまでしてジムニーに乗りたいかは難しいところ。
ちなみに直近でシビック、レクサスUX・Fスポーツ、ZR-Vと足回りが固め・運動性能が高めの車に乗っている私の基準ですので、そう感じない人も当然いることはご承知下さい。
また、直進安定性もあまり良くないです。
ハンドルの遊びが大きいのか、慣れはあるでしょうが片手で運転するのが少し不安になる挙動に感じました。
なんとも疲れる感じ。
高速道路は乗りませんでしたが、これは多分、もっと疲れるだろうなと思います。
皆さん、高速道路で追い越し車線を大幅速度超過で走る『イキり軽自動車』を見たことがあると思いますが、同様の『イキりジムニー』を見たことはありますか?
私はありません。
これはジムニー乗りが温厚だからとかそういう事が言いたいのでは無く、単純に高速域での直進安定性が低いのではないかと思ってしまいます。
ジムニーに似てはいますが、ジムニーシエラは軽ではなく1.5リッターのエンジンを積んでいるので充分パワーはあるはずですから、それ以外の要因があるはず。
私の偏見ですかね・・・?
また、4速ATというのも昔の車のような加速感で、時速60キロを超える辺りで、じんわり踏んでも伸びなくなり、もう少し踏むと吹かすような挙動を見せるので、この辺りは現代の車と少しギャップを感じます。
あとはシートについて。
これも良くは無いです。
結構疲れますが、レクサスやZR-Vとは車格が違うし、軽規格のジムニーはそういう物かも知れません。
ただ、妻も私も早々に「アタタ・・・腰が疲れる・・・。」と漏らしていましたし、シートの質の差は明白。
特にレクサスのFスポーツのシートは一日10時間位乗っていても疲れなかったので、ジムニーシエラは2時間程度で疲れてくるのを経験して、歴然たる差を感じました。
特に後部座席のシートについては15分位だけ乗りましたが、その短時間でもお尻と背中に疲労を感じました。
これはもう見るからにペラペラのシートで、バスの補助席のような質なので当然ですね。

画像の通り、座面も凹凸が無く薄いですが、背もたれ側が特に薄いです。
その代わりに、ほぼ完璧なフルフラットを実現しており、軽規格でありながら効率的なスペース利用が出来るのと、車中泊での寝心地で性能を発揮しています。
また、シート背面がハードプラになっていて、積んだ荷物をサッと滑らせることが出来、仕事車としての機能面の高さを感じます。(荷物は滑らない方が良い場合も多いですが・・・)
ちなみにジムニーノマドの後部座席はもっと厚みのあるシートを使用していて、座り心地は明らかに上に見えます。
その代わり、ジムニーシエラと逆に倒したシートは厚みがある分、フラットにならず、シート背面もソフトなので滑りが悪いです。
つまり、用途がジムニーシエラは『働く車』であり、ジムニーノマドは『家族で乗る車』という事で、コンセプトが違うわけです。
しかしながらプラットフォームは両者同じなので、シートを変えても揺れる感じ等はノマドも同じはず。
・・・と考えると、ノマドの購入には躊躇してしまいます。
ジムニーシエラのシートについては、日常生活圏内の運転ならもちろん支障は無いのですが、特に後部座席については、長距離ドライブ向きでは無いですね。
少なくとも私はこの車をメインカーにして旅をしようとは思いません。
もちろん、ジムニーで旅をしている方々がいるのは重々承知ですが、何時間も運転して遠方まで行く事を想定すると「もっと快適な車で行きたい・・・」というのが正直なところです。
ジムニーノマドとの違いも述べたついでに、後部座席についての乗り込みも述べたいと思います。

ジムニーノマドは5ドアの別名であり、ジムニーシエラは3ドアです。
後部座席へは前の座席をスライドさせて乗り込む必要があります。
このスライドで生まれる乗り込みスペースは若い方は全く問題ないですが、年寄りにはつらいでしょう。
あとは、荷物の出し入れが面倒なこと。
例えば二人で乗車している時に荷物は後部座席に置きますが、それを取る時には降りて前の座席をスライドさせます。
これは両手で無いと出来ないので(座席下のレバーを引きっぱなしにしながら、もう片方の手で座席をお尻を押してスライド)、片手が埋まっている状態だと厳しいです。
この点は思ったよりも、実際にやってみてストレスでした。
前の座席に荷物を置いたままだと、座席のスライドが出来ないので荷物を持って、一度降りて、座席をスライドさせたいが片手が埋まっているので出来ず・・・といった具合。
いっそ、後部座席は畳んでフラットにして荷室拡大の状態で、バックドアから荷下ろしすれば良いのではと思ったのですが、ジムニーのバックドアは横開きにもかかわらずノッチが無く、全閉か全開かのどちらかしてありません。

つまり、開いた手を離すと全開まで開いてしまいます。
上に開く通常のハッチと違い横に開くので距離が出てしまい、自宅では後の壁にぶつかるし、スーパーではお互いお尻で2台隣接するタイプの駐車場も相手の車にぶつけてしまいます。
この点もノッチがあるクローザーに社外品と交換する事が出来るそうなのですが、前述の通りキリが無いですよね。
特にジムニーの持ち主以外の人間に開けさせると、それを知らずにぶつけてしまい、思わぬトラブルになる可能性があるので注意です。
あとは細かい所でドリンクホルダーや収納がほとんど無く、運転者の左ひじ置きも無いので、それらも社外品で購入してDIYで取り付けないといけません。
ひじ置きを取り付けると、元々あるドリンクホルダーが無くなる等、色々と不便を感じました。
社外品が豊富で、それはそれで自由度があり楽しいですが、ドリンクホルダーから付けないといけないのは冷静に考えると面倒な事です・・・。
また、燃費も中々悪く、山間部と市街地を100キロ程走りましたが、燃費はリッター9キロでした。
ガソリンタンクが40リッターなので満タン航続距離は360キロと短めです。
これは頑丈なフレームの代償に車両重量が通常の軽自動車よりも重いからで、仕方ありませんね。
・・・と、ここまでネガティブを散々書いてきましたが、実際に所有したからこそネガティブポイントを長々と書く権利もあると思っています。
上記で挙げたポイントをどう感じるかは個人差ですが、私から言えるアドバイスは
「絶対よく試乗して、細かく見てから決めるべき」
という事です。
特にメインカーにする方は絶対にそうすべきです。
さて、ジムニーシエラにはもちろん長所もありますが、それらはもう充分ネット界隈に溢れているので、簡単に書きたいと思います。
まず私から見た長所は
『高いリセールバリュー』
です。
現状では4年乗ってもリセールバリューは100%を超えており、つまりは買った時の値段(本体)以上の価格で売却が可能な車種なのです。
普通、それはランドクルーザー系などの希少価値が高い車に多いのですが、ジムニーシエラは林業や悪路での『働く車』の側面があり、海外輸出需要で根強くあります。
その為、日本でいう商業車のようにモデル周期も長く、需要が延々続く『腐らない』車なわけです。
コストパフォーマンスは最高なのは間違いなく、下手な中古車を買うよりもコストは低いです。
また巷で聞くような「運転の楽しさ」については、私は林道、悪路には行かないし、少なくとも市街地では楽しさはよく分かりませんでした。
変わったドライブフィーリングなので、それを「楽しい」と言えなくも無いですが、それは「珍しさ」であり、長く乗っていて続く感情では無いと思いました。
一方、妻から見た長所は
「コンパクトカーでかつ視線が高くて見やすい」
「最低地上高が高くて、乗り込みやすい」
と言った実用的な所と、
「丸目と角ばったデザインがカワイイ」
「実際は小さいのにシエラは大きく見える」
と言ったデザイン面。
元々某車からインスピレーションを受けたようなデザインではありましたが、今や唯一無二な無骨な感じと、それでいて女性を惹きつける可愛さも兼ね備えている現行型ジムニーのデザインは本当に良く出来ていると思います。
実際ジムニーのブランド力は高く、特殊な車両であることは周知の事実の為、価格は手頃でも自ら購入するには至らない・・・しかしながら興味を持っている人は多く、私も周りに
「ジムニー買ったよ。」
と話すと、高級車の部類であるレクサスや登場して日が浅いZR-Vよりも
「えっ、見せて、乗らして、触らせて!(フンガフンガ‼)」
と鼻息荒く好反応をもらう為、それを強く感じました。
最後にジムニーシエラの車中泊適性については以前ご紹介しているのですが、自分でもレイアウトしてみたので書きたいと思います。
基本データは以前書いた記事(下記参照)をどうぞ。

このようにヘッドレストを外して前後の座席をつなぎます。
ここがベッドスペースになり、先端までの長さは約185センチ。
大人が充分寝られる長さです。
荷室先端辺りから天井までの高さは約85センチとなっています。
右手側に疑似的なマットレスや寝袋を置いていますが、もうこれだけでまあまあ一杯ですね。
車中泊をされる方は初めからこれらを敷いておかないと空きスペースが足りなくなるのは明白なので、荷物の積み方や収納、持ち込む量等は考慮する必要があります。
寝る時以外や、仕事の昼休みに休憩をするような場合には、後部座席は立てて、助手席のみ倒すやり方が、オットマンのように足も伸ばせて良いでしょう。

ジムニーは一人車中泊が前提ですから、この画像で見える隙間、例えば助手席背もたれの下や、運転席とその足元など、空いている空間をうまく荷物置き場に利用したいですね。
以上になります。
当”ねるくる”は車中泊を取り扱うサイトですから、今後ジムニーシエラでの車中泊も実際に行いたい気持ちはありますが、妻との旅行がメインなのと、先述の通り、ジムニーで遠方まで行く事は無いと思われるので、基本は妻の日常使いとチル(笑)に使用していく予定です。
繰り返しになりますが、ジムニーシエラは基本的な機能や乗り心地など、一般的な自動車と異なる点が非常に多い特殊な車両ですので、軽ジムニーやジムニーノマド含め、購入を検討されている方は絶対に試乗と、充分な情報収集をされてから契約をされることをお勧め致します。
私自身は購入の後悔はしていませんが、想定していた以上の短所があったなとは思っています。