2024年9月4日 追記
ZR-Vでの車中泊におけるベッドスペース作成方法の様子を前回ご説明しました。
ZR-Vの車中泊解説・寸法・動画 (shatyuhaku-car.com)
今回は紹介しきれなかった細かな部分と、後半はZR-Vを購入して気づいた長所、短所について等、書きたいと思います。

まずは他の車種でも活かせる可能性のある点で、荷室のトノカバーレールの使い方。
トノカバーレールとは私が勝手に付けた名称ですが、要はトノカバーを支える出っ張りの事。
トノカバーを外したのち、その出っ張りにホームセンターで寸法を合わせてカットしてもらった木板を張ることも考えましたが、まずは簡易的に設置出来る『突っ張り棒』を設置。

ちなみにZR-Vの場合はこのレール間の距離は約103センチ程でした。
こういう出っ張りがある車種をきちんと把握しているわけではないですが、トノカバーの仕組み上、他にもあるはず。
また、スバルのフォレスターは出っ張りではなく、逆に凹みがあるタイプで、そこに差し込んでトノカバーを固定するようで、これも突っ張り棒をはめ込む事が出来ます。

ZR-Vの場合、安定させるには充分な出っ張りでした。
ここに、何か板を敷くも良しですが、私の場合は単に荷物置き場ですね。
食事のテーブルのように使うならば、突っ張り棒ではなく、先述のように寸法を合わせた一枚板の方が良いでしょう。

この方法の良い所はもちろん、設置、撤去が簡単で突っ張り棒なので短く収納することも出来る点。
短所は安定感や耐荷重はあまり無いので、軽いもの、落ちても差し支え無いものを置く用途に限られる点ですね。
突っ張り棒だけだと物足りない場合は、布やネットを張って棒に通したり括ることで、ハンモック状になり、より洋服などを置きやすくなります。
ちなみにZR-Vのトノカバーは荷室下のスペースに収納可能です。

このトノカバーはご覧の通りハードタイプで耐荷重は不明ですが、3キログラム程度ならば全く問題なさそうです。

吊っている紐を画像のように外せばリアハッチを開けてもトノカバーはそのまま固定されるので載せた荷物がひっくり返ることはありません。
安定感としてはこれで充分なのですが、奥行きが約60センチとそこそこあるので、室内で調理ですとか広く使いたい方には不向きですね。
私と妻のように車中泊しても寝ることがメインの場合は、足元から60センチ程度と考えれば、頭を車前部側にして眠った場合、ひざ上辺りまでトノカバーがある状態で、起き上がるのに邪魔になることは無かったですし、圧迫感もありません。
丁度良く上着や毛布を置いたり携帯を置いたりなど、有効活用出来ています。

トノカバーの下のスペースの高さは約46センチでした。
寝返りやひざを曲げるのに不自由はありません。

続いて、裏技チックなのが、右後のリアハッチ付近にはチャイルドシート関連の固定金具が一つあります。
蓋を開けると中に金属の棒があるので、ここにフックを掛けることが出来ます。
ただし、狭いのでフックのS字のカーブが緩いタイプ、細いタイプしか引っ掛からないです。
上の画像は実はフックに掛かっていません。
このフックにランタンやサーキュレーターを吊ったり、車中泊で足元側のデッドスペースを活用出来ます。

他にはZR-Vの他、ヴェゼルでも採用されているのがタッチ式のダウンライト。
車のルームライトは大体皆さん想像のあの形なわけですが、ダウンライトだと自宅のようでオシャレですし、後部座席の左右にひとつずつあるので二人車中泊でも便利。

また、細かな所ですが、センタータンクレイアウトによる後席中央部分が平坦であること。
普通、センターコンソールの後部分は隆起してしまいますが、ZR-Vは、ほぼ平坦です。
画像のオレンジ色のポータブルバッテリー置き場になっている場所がそれで、後部座席に3人乗る場合も平坦になっていることで居住性は良くなりますし、私のようにちょっとした物置にも使いやすいです。
ここからはZR-Vでの車中泊・長距離旅での良い所。
まずは『長い航続距離』。

55リッターの燃料タンク満タン給油直後に『航続可能距離』を見ると1166キロメートルの表示。
(私が購入したのはハイブリッドのFF。)
旅行で高速や山道を走る分には総合の燃費はリッターあたり20キロ程度で、20×55で1100ですから、この表示は決して大げさではないでしょう。
ちなみに平坦な下道では冷房を使用しないで走ればリッターあたり23キロ走る事も可能でした。
旅行で特に自然が好きな私は山や田舎に行くことが多いので、この1000キロ以上走れる長い航続距離は魅力ですね。
ガソリンスタンドの有無に怯えることなく、どこまでも行けるのは本当に気楽です。
燃料に余裕があるからこそ、車中泊においても冷暖房を使用して眠ることも可能でしょう。
(※施設のルールや条例は遵守して下さい)
また、これはZR-Vのみでは無く、ホンダセンシングについてですが、レーンキープアシストが優秀。
ホンダはレーンキープのみの使用も可能で、そこそこカーブの多い高速道路でも100㎞/hの巡航が非常に楽。
そしてZR-Vの最大の魅力は走行性能。加速力そのものは0-100㎞で8秒丁度位で、この数値はまあ2リッターハイブリッドとしては普通だと思いますが、コーナリングなどの操舵性はとても良いです。
最低地上高190㎜のSUVとは思えない機敏さはとても気に入っています。
旅行で高速道路でも峠でも、どこを走っても気持ち良くドライブが出来、先述のように航続距離も長いという、旅の相棒にはピッタリな車だと思っています。
さて、最後にZR-Vの短所。
まず、これは先ほどのホンダセンシングの話で、上記のレーンキープは優秀なのですが、ACC(オートクルーズコントロール)が微妙。
融通が利かないというか、例えば80㎞/hで走行し、追い越しで100㎞/hに踏み込み加速。
その後、アクセルを離すと『流す』ことなく、ブレーキを踏んで80㎞/hに戻そうとする制御なのです。
変な挙動になるので、こういうドライバーによって加減速をする場合は最初からACCを解除するしかありません。
レクサスUXではレーンキープのみを使用することは出来ない代わりに、例えば上記のように80→100㎞/h加速後にアクセルを離すとそのまま流して、ゆっくりと80に戻していく制御です。
考え方としてはレクサスの方が自然というか、実際のシチュエーションに則していると思います。
続いての短所は、ZR-Vは運転席と助手席のドア上部にグリップが無いこと。
なぜ無いのか不明ですが、長距離運転の際に座り直そうとする際や、山道で助手席の人間がヘアピンカーブで横に煽られて耐える場合、駐車場で車間が狭い状態で、辛い態勢で乗り込む必要がある時などは、このグリップが無いとしばしば不便です。
常に困るわけではないですが、必要な時はある物です。
他には『クリスタルブラックパール』が全然パールじゃない点。
これは車体カラーの話で、私が選んだ『クリスタルブラックパール』はその名の通りパール入りなはずですが、ほぼソリッドです。
逆に有料色のパールは結構パールでキラキラなんですよねぇ。
それと同じパール量を期待していただけに、実物が来てパールの少なさにちょっと後悔。
というのも、ソリッドに近い程、車体の洗車傷や汚れは目立ちますし、高速道路を運転していれば、どうしても飛び石に塗装が削られる機会があるはずです。
パールならばそれが軽減出来るはずだったのですが・・・。
本当のソリッドよりはマシなのでしょうが、もうちょっとパールが入っていて欲しかったです。
まあ、この辺りはZR-Vのブラックスタイルで、更にブラックアウトをするという目的で買ったので仕方ないですね。
最後に細かい制御での大きな不満。
まずオートハイビームの制御が甘くて交通トラブルの原因になること。
真っ暗な道だと自動でハイビームにしてくれるという機能ですが、信号待ちで前に停車している車に近づいてこちらも停車しようとした所、ハイビーム起動。
前の車にケンカを売っていると思われても仕方がない行動で、こういうトラブルの元になる機能は使う気になりません。
あとは走行が始まって自動で施錠する機能が無い事。
このクラスには付けて欲しいですし、上記のようなオートハイビームで輩がこちらのドアを開けてボコボコにされ兼ねません(笑)
そしてこれは現在のホンダコネクトナビシステムで共通なのでしょうが、地図更新についてです。
新車3年無料等のサービスはなく、2年目以降ホンダトータルケア・プレミアムという毎月約550円の費用を支払って、緊急通報などと合わせたパックを契約する必要があります。
また、途中で解約した場合、これまで更新してきた地図は全て初期化されるという意地悪な設定。
お金を取るのは結構ですが、であるならば、高速道路と一般道の誤認識を繰り返す初歩的なミスが報告されていますが、早急に改善して欲しいですね。
(私が首都高に乗った際は誤認識は無かったものの、法定速度で走行しても案内が細かな分岐の案内が遅くて困りました。)
総合的には概ね満足していますし、また細かな点の発見が溜まりましたらご報告致します。