10年落ち・年数とリセールバリューの推移【何年乗り換えが得?】

2025年5月17日

現在、車の買い替え時期は過半数の方が新車から7~15年だそう。
単純な飽きや故障や修理費の増加、ライフスタイルの変化等、理由は様々でしょうが、昔から10年辺りが買い替えの目安となっているのは今も変わらないという事ですね。

一昔前は「車の寿命は10年・10万キロ」などと言われていましたが、現在はきちんと整備を行えば、もっと長い期間乗れるはずです。

「車は10年が寿命」が事実なら、5年経過のリセールには大きな差があれど、10年ならばそのリセール差は収束するはず・・・なぜなら、寿命(まもなく壊れる)の訪れる10年経つころにはどちらも残価率は理論上0%に近い数値になるからです。



しかし、調べてみると、高リセール(5年で残価率80%)の車は10年経っても30~40%残る車種が多く、一般的なリセールの車(5年で残価率60%)の車は10年で20~30%残る車種が多かったです。

(※各車種ごとのリセールバリューの目安は下記をご覧下さい)
【保存版】車のリセールバリュー(残価率)比較一覧表 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜


よって、高リセール車を中古で買って、10年で売ってもやっぱり高リセールだし、低リセール車もやっぱり売る時は低リセールの傾向にあります。(この現象はまた違う記事でも解説します。)

これはミニバン・日産エルグランド(ガソリン)の1年から10年落ち(年間約1万キロ走行)までのリセールバリュー(買取相場)のグラフで、どういう値動きをしていくのか解説をしていきたいと思います。※目安として捉えて下さい。


まず、新車から1年落ちまでの間に大きく値を落としています。
この現象はプレミアが付く車以外は大抵同じ動きを見せます。
とはいえ、スタートは販売価格で1年落ち以降は買取価格ですから、ギャップが大きいのは当然と言えば当然です。


その後、価値をキープしつつ3年落ちで少し値を上げているのは、輸出需要による高騰かと思われます。
5年が経過すると輸出制限で需要が低下する為、値を下げます。
(※輸出に関する値動きに関しては別の機会に述べます。)
更に5年落ちの年にビッグマイナーチェンジがあったようで、ガクッと値を下げています。

その後は10年経過まで年数と共にリセールバリューを失っていっています・・・。



さて、このグラフでの注目点は、5年経過時点で約70%、10年経過で約25%の残価率。
言い換えると新車から5年で30%の価値を失ったのに対し、そこからの5年(10年落ちまで)では45%の価値を失っています。

つまり、前半の5年より、後半の5年の方がより早く価値が減っているのです。
一般に持たれるイメージ・・・つまり最初の方が急速に価値を失い、後半の方が緩やかになっていくと思われていた方もいるのでは無いでしょうか。

確かに今回調査出来ていない10年落ち以降は価格そのものが徐々にゼロに近づいている為、自然とリセールバリューは下げ止まるでしょう。(ゼロに近づくにつれ、下げようが無くなる。)
マンション価格などもこういう傾向にありますよね。


しかし、少なくとも5年落ちから10年落ち辺りの『中年式』の車両はそうではないようです。
また、冒頭で述べた通り、5年経過位からは年々、故障や車検・整備がかさんで維持費そのものやリスクが上がってくるのは周知の事実。

よって「中古車は安いからお得!」というのは購入時点の価格だけの話で、売却までのトータルコストで考えると新車から買う方が安く済むという事です。



留意すべきは途中で述べた「モデルチェンジ」の際に大きく価値を落としていることで、これがあるとどの車種でも大抵ガクンと下がる瞬間なので、なるべくモデルチェンジ前に売ってしまうのが鉄則です。(マイナーチェンジ程度だとあまり下がらない場合もありますが、大きく外観から変わるビッグマイナーチェンジと大型刷新のフルモデルチェンジはビッグイベントになります。)


ただし、上記のグラフの場合は仮に『型落ち』の6年経過で購入したとしても、やはり急速にリセールは低下している事からも、売却も込みで考えると『型落ち』がお得とは言い難いわけです。

理由はやはり現行モデルというのは、国内・海外問わず需要が多く、高い価値が保たれるからでしょう。

特に海外需要については、各国で輸入出来る期間が定められている為、例えば3年落ちまで、5年落ちまで、7年落ちまで輸入可能の国など様々ですが、端的に言えば需要が高いのは高年式の物だということです。


これだけで決め付けるのは尚早ということで、念のため、コンパクトカーのホンダ・フィット(ガソリン)のリセールグラフでも見てみましょう。

こちらも5年落ちの年にフルモデルチェンジがありましたが、なぜかほんの少し『型落ち』の方が高くなっています。
理由は不明ですが、偶然状態の良い車が多かったとか、データがブレただけと思います。

こちらも新車から1年落ちで大きく価値を落とした後、ゆっくりと低下を続けますが、モデルチェンジと海外からの引き合いが減る5年経過以降は急速に価値を失っています

最初のグラフと同じような図を描いているのがお分かりになるでしょう。
フィットはコンパクトカーなので国内にはレンタカー落ち等で台数が溢れているものの、海外需要もあることで、高年式はそれなりの価値を保っていますね。



中古購入時は上記のリセールバリューに中古車販売店の利益が上乗せされているとはいえ、新車より安いのは当然ですから、グラフを見る限り
『1年落ちを購入して、モデルチェンジ前に売却』
がガソリンモデルの一番お得な買い方と言えるのでは無いでしょうか。

逆にやってはいけないのは、現行モデル末期の5年落ちを買って「今のモデルを安く買えたぞ~!」という買い方。

一見すると満足度の高い、賢い買い物だと思いがちですが、この後、早々にフルモデルチェンジがあった場合、トータルコストでは値下がりのダブルパンチ(モデルチェンジ+中年式)で一番損な選択をしていると思われます。

「廃車まで乗るのが一番安いんだからリセールは関係ない。」
というのも一部誤解があるので、下記の記事をご覧になって下さい。

リセールバリュー(残価率)比較 | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜


もちろん、純粋に気に入っている愛車を廃車になるまで長く乗る事について、否定するつもりは毛頭ありません。
ただ「コストが安いと思って長く乗っている。」であれば、車種や年数によってですが、事実とは異なる可能性があるという事です。



また、既述の通り、ゼロに近い価格で買った『低年式』の10年落ちより古い車ならば元手が少ないですし、重篤な故障・交換がいつ起きるかの運の要素が大きいので、リセールバリューがどうこうとは違うベクトルの話です。



ちなみに今回は『前半の5年より、後半の5年の方がより急速に価値が減っている』とまとめましたが、全車種に該当する普遍的な現象ではありません。

ただ、既述の通り海外では輸入出来る年数に制限があり、高年式の方がより需要が高い事からも理屈は通っています。

ですから現状は
『輸出需要のあるガソリン車は5年落ちまでに売却が得』
という結論です。


次回はハイブリッド、ディーゼル、そして電気自動車(EV)など、ガソリン以外の動力のリセールバリュー推移を紹介したいと思います。

ハイブリッド・ディーゼル・EV(電気自動車)のリセールバリューグラフ | 車中泊・車比較サイト〜ねるくる〜

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